Talking Heads 再発事情

昨年後半、Talking Heads のボックスセットが出た。
以前出たベスト集成的な「Once in a lifetime」ではなく、
オリジナルアルバムを集めたもの。
リマスターで Dual Disk(表がCDで裏がDVD)仕様。
Rhino から。ここってよくこういうの出しますよね。
Sire から版権が移ったのか。


Talking Heads 大好きな僕としてはもちろん「欲しい!!」となるのだが、
タイミング悪くて買い逃す。そしたらあっという間に消えてなくなっていた。
初回限定少量生産だったか。まじでやられた。


バラで出始めたので、じゃあそれ買えばいいやと思ったものの、
「そのうち日本盤出るんじゃないの?」とほっとく。
もたもたしているうちにそのバラ売りも店頭で見かけなくなる。
大きいところはまだ見てないけど、吉祥寺では HMVタワレコも在庫なし。
肝心の日本盤は出る見込みないようだ。
どうも版権の問題で相変わらず、Wea からで旧来のリマスター前の音源。
これを買っても仕方ない。というか持ってるし。
またしてもやられた。
(つうか日本盤は今年の2月に再発されたんだけど、
 旧来のリマスター前の音源で輸入盤より高かったら
 こんなの誰も買わないんじゃないか?


その代わりに出回り始めたのが、英 EMI からの再発。
こちらは Dual Disk ではなく、CD + DVD の2枚組となっている。
これはこれでリーズナブルな製品のように思えたんだけど、
困ったことに EMI からなのでコピーコントロール。なんか嫌。
暇ないので普段やらないけど、Talking Heads ならば PC に音を取り込んで
オリジナルのベストを CD-R に焼きそう。
(「Psycho Killer」はいろんなバージョンを集めて・・・)


先週、金がないってことで Talking Heads 全部売ってきちゃったんだよな。
ノンキに7月のボーナスで買い揃えようと思っていた。
だけど Rhino は入手困難になりつつあるから
早急にあちこち駆け回って店頭在庫を押えなくてはならない。
7月を待ってなどいられない。
手違いで給料が少なく振り込まれて、今月金がない。
だけど今回についてはカードを使ってでも、全て買い揃えなくてはならない。
これは、僕にとっては1つのミッションだ。


そんなわけでさっそく、土曜の昼に国立に行った帰りに
(ふと思い立ってスタ丼を食いに行った)
吉祥寺に立ち寄って、 Disk Inn で見つけた Rhino 盤在庫4枚をまずは買う。カードで。
「More Songs」「Remain in Light」「Speaking in Tongues」「Naked」
残りは手に入るかなあ。今、いてもたってもいられない。
これ、吉祥寺の大きな Disk Inn だから販売されてて
かつ売れ残っていたのであって、同じ系列だからってことで
荻窪新星堂なんかにいったところでそもそも取り扱ってるわけがない。
新宿の HMV なんかもアウトだろうな。
そもそも www.hmv.co.jp でも Rhino 盤在庫ないみたいだし。
出てくるのは国内盤か英 EMI のみ。
たぶん、あるとしたらレコファンかな。しかも大森店みたいな小さいとこ。
あー。8枚のうち7枚まで見つけられたけど最後の1枚が見つからない、
なんてことになったら悔やんでも悔やみきれない・・・


肝心の音。
さっそく「Remain in Light」を聞いたんだけど、
音はさすがによくなってて、買ったかいあり。
音のうねりが違うね。アフリカの密林をズンドコズンドコ突き進む。
なおかつ、クリアーな音。
(でもボーナストラックは DVDの方に入れてほしかった。
 CDはオリジナルのトラックリストだけの方が嬉しい。
 レコーディング時のアウトトラックが4曲入っていた。
 アウトトラックって聴く側からしてみたら
 どこまでいっても未完成でしかないものだし、原曲には勝てない)


そんで「Naked」
いいね!ブラスのキレが違う。ギターのカッティングも瑞々しい。
「Remain in Light」以外では僕は最終作のこのアルバムか、
デビュー作の「Psycho Killer '77」をよく聞く。
「Naked」はエキゾチックでポップなアルバムとしては最上級の作品。
ここから先、確かにグループとしては進みようがないよなー。
David Byrne がソロに転じたのもよくわかる。
というかソロでしかない・・・
ボーナストラックは「Sax and Violins」を入れるのなら、
「Lifetime Piling Up」も入れてほしかった。


あーほんと、Talking Heads は聞いてて気持ちいい。