レトルトのカレー

この前の日曜日、給料日の2日前(つまり今日が給料日)ってことで
金もなく、今月は特に金もなく、昼に食べたのはレトルトのカレー。
しかも100円もしないやつ。S&Bの「なっとくのカレー」辛口。


「意外といけるね」と思う。
100円カレーの王道を行く味。これですよ、これ。レトルトたるもの。


物足りないかなーと思って前の日に駅前の西友で買った
同じく100円のコロッケを電子レンジで温めて乗せてソースをかけて食べたら、
逆にビンボくさくなった。不思議なものである。

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前にも書いたように思うが、
スーパーに行けば並んでいるのは高級なレトルトカレーばかりで違和感を覚える。
どこそこの店の味を再現ってことで有名な店の名前を持つ商品が目立つところに置かれ、
「ククレカレー」や「カレーマルシェ」や「ボンカレー」といった老舗が
脇に追いやられているのはいかがなものか。


中村屋のカレーが300円とリーズナブルな価格設定で割とうまかったとしても、
実際に店で食ったほうがうまいに決まってんじゃん!!
中村屋の雰囲気は味わえるけど・・・」ぐらいのものならいらんのですよ。
それを食べるぐらいならボンカレーの方が絶対いい。
ボンカレーボンカレーでしかなくて、それで何十年と生き残っているわけである。
どっちが偉いか、言うまでもない。


中村屋が嫌いって事ではなくて、むしろ大好き。
僕の生涯の中でベスト3に入る。
その中村屋のカレーを、遠くに住んでいてどうしても食べられないという人向けには
かなりの値段だが、缶詰めもある。
そちらの存在は理解できる。


レトルトのカレーで300円を超えるのは、物珍しくて1度は食べるけど
そしてそれなりに「おいしいね」と思うものの、2回目を食べることはない。
繰り返し食べるものとして選ぶのはむしろ「めいらく」のカレーの方である。
レトルトで500円を超えるカレーを食べるぐらいなら、
近所のココイチで食ったほうがうまいんじゃないか?

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ま、つまりラーメンで言ったら「ラ王」は好きじゃないっていうのと一緒。
あんな値段でインスタントってなんかおかしい。
それでいくとエースコックの「スーパーカップ」はほんと偉い。
200円を超えない価格設定でどこまで冒険ができるか?
しかも決して高級化へと向かわないところが素晴らしい。
「大盛りイカ焼きそば」もそうだな。
自らの立場というものをしっかり把握している。
勘違いしない。はき違えない。


カレーもラーメンも「どこそこの有名店の味を再現」ってやはりどこか不毛に思う。
出尽くした感はあるのに、キリがない。過当競争。
各社メーカーが生き残りを賭けて必死で商品開発。日本各地の有名店と交渉に注ぐ交渉。
どんどん入れ替え、少し経てば消えてしまう。飽きられるのも早くて、
そのサイクルが早くなって、どこかで破綻しそうなんだけど。
実際のところ売れてるんだろうか?


嬉々として商品開発に手を貸している店もどうかと思うしなあ。
このブームいつまで続くんだろう?

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カップラーメンのサイトをあちこち見ていたら、
日清のカップヌードルの限定復刻版が売られていたことを知る。
ビアンコ、ブタホタテドリ、みそ、チキン、ビーフ
えー!食べたかった!!
2001年のことなのでもうだいぶ前のことですが。


商品開発ってことで言えば、
僕は日清のカップヌードルの企画・開発に携われないかなあと
学生時代本気で考え、就職活動も試験を受けようとした。
(文型の大学院卒を募集してなかったので諦めた)
ああいうユニークな商品開発ならばOKである。