テレビ電話

昨晩帰ってきて Yahoo ! Messenger を立ち上げると、
友だちのところに「ビデオ公開中」と出ていた。
アクセスすると映像が見れた。カクカクしてたけど。「へー」と思う。
時代はここまで来てるのか。
ただしこちらから送信するには、当たり前のことだけどWebCamのようなものが必要。


友だちはWebCamのマイクを利用して、SKYPEできれいな通話も出来るよって言ってた。
映像は Yahoo ! Messenger で、音声は SKYPE で。
ソフトウェア的には全く個別に動かして、
同期が取れるわけではないんだけど、やり取り可能。
(そのうち、一緒に通信できるソフトウェアが出回るのだろう。1・2年もしないで。
 いや、もう出回り始めているのかもしれない。一般市民の話題にはのぼらないだけで)


2つ足したらまさにテレビ電話だよな。
未来はすぐそこにあるんだなあと変にしみじみしてしまった。
僕たちが子供の頃に思い描いたような未来が。


ここ10年ほど、テレビに電話機がくっついたり、
電話機にスクリーンがついて大きくなったりで
様々なタイプの試作品が市場に投入されては消えていった。
これはまあ当然のことと言える。
自分が持っていても話す相手がそれを持っていなかったら何の意味もないからだ。


だけど、こういう Y! Messenger + SKYPE タイプだったら草の根的に広まりそうな気がする。
自分が今持っているものを組み合わせてプラスアルファでいけるから。
「そうか、こんなふうにして物事は広まっていくんだなー」と考えさせられた。
これが十分に広まってテレビ電話的スタイルが
生活とかもっというと日本の文化といったものに定着した上で初めて、
テレビに電話がくっついたような専用機も売れるようになるのだろう。
ティーンエイジャー用にカスタマイズされたおもちゃのPCのように。


とはいえ、じゃあ今から自分もWebCam買ってテレビ電話にチャレンジ!
かと言うとそんなことはまずしない。
部屋の中でPCのキーボードを叩いている僕の姿を見て嬉しいもんだろうか?
話す相手は目の前にいないのに、
音声が聞こえて映像だけが映っているというのはまだまだ違和感あり・・・
若い人ならば平気なのかな?


電話ってのは「声だけのやりとり」であったがゆえに情緒があったように思う。
そこにはいないのに、声だけが聞こえる。声だけが相手に伝わる。
それゆえに推理小説や恋愛映画の重要な小道具として扱われてきた。
そういうのがなくなっちゃうのかもな。
今から100年後の若者たちには、
音声だけの電話ってのはひどく奇妙なものに感じられるのだろう。