エスカレーターの速さ

(友人のブログに対してコメントとして書いたことを元にしています)

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話は変わるが。最近思うこと。


エスカレーターが2台どっちも上だったり下だったりで並んでいたら
片方のスピードは普段の2割増ぐらいにして欲しい。
急ぐ人用と、そうでもない人用。


海外に旅すると、日本のエスカレーターはなんて遅いのだろうと思う。

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ってなことを書いたら、友人は、
日本のほうが遅いの?海外はもっと遅いのかと思っていた、と驚いていた。


そうなんですよ。
僕の知ってる限り、海外のエスカレーターは日本と同じぐらいか日本よりも速い。
僕は初めての海外がロシアだったのですが、
モスクワのエスカレーターがビュンビュンと速かったので
まず最初のカルチャーショックを受けたことを覚えています。
(ビュンビュンはさすがに言いすぎだけど、まあ心的インパクトということで)


「さすがモスクワ。ベルトコンベアみたいだ」と思った。
ベルトコンベアの上をギュウギュウになって人が運ばれていく。


そういえば、モスクワのエスカレーターって
上や下が見えないぐらいものすごく長いことが多かったのですが、
その端から端までヒシと抱き合ってずーっとキスしている男女がすぐ目の前に立っていて、
2番目のカルチャーショックとなった・・・

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10何年前に上京して、「あーそうなんだ」と気付いた東京のルールは
急いでいる人のために右側を空けること。
青森にこういう発想はなかった。
「さすが東京は効率的だな」と18歳ぐらいの僕は感心した。


大阪は左側を空けるというのを見たとき、これはこれでカルチャーショックだった。
どうして逆転しているのだろう??
こういうのってどういう成り立ちなのだろうか。と気になる。
誰かその歴史的経緯を調べて発表したら面白いだろうな。


東京が右で大阪は左だということは、関東と関西で分かれているということか?
だったら真ん中の名古屋はどっちになるのだろうか?
札幌や福岡はどうなるのだろうか?
沖縄の人はあくせくしてないのでこういうルールないのではないか。なんて思った。

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僕はせっかちな性格なので
急いでなくてもエスカレーターは右側をグイグイ上っていく。
新宿南口の高島屋、12階のHMVだろうと全部のエスカレーターを上っていく。


時々お年寄りの方や地方からの観光客だろうと思われる方が
何も知らずに右側に立ってたりすると、イライラする。人間が小さいですね・・・
とりあえず次の階まで待って、回り込んで先に乗ろうとする。


カップルや女性客2人が喋りながら2人並んで立ってて塞いでいるのを見ると
さらにイライラする。


でもよく考えてみると、「急いでいる人のために右側を開けるべし」ってのは
自然発生的に生まれた地方ルールに過ぎなくて
法律や条令によって定められたわけでは全然ない。
エスカレーターが2人分乗れるというのは当初(昭和時代?)の目的としては
たぶんデパートなんかで夫婦や親子が並んで立っているところを
想像してのことなのではないかと思う。


「急いでいる人のために右側を開けるべし」
これってせっかちな人が勝手に、
「便利なルールだ、守られて当たり前だ」と思いこんでいるに過ぎないわけで。


エスカレーターをゆっくり(ゆったり?)
立ったままデパートの最上階まで行けるような心の広い人間になりたい・・・