地球空洞説

とある村。旅人である主人公がたどり着く。
歓迎もされないが、追い払われることもない。
住み着く。村は活気に乏しく、閑散としている。
何を元に生活の資を得ているのかわからない。
1週間が経過する。
村の様子がなんだかおかしいことに気がつく。
探っているうちに、滞在している家に地下への階段を見つける。
こっそり下りていく。
時間をかけて探検するうちに、村は地下通路で全て結ばれていることがわかる。
村人たちは、地下で別な生活を送っていた。
さらに地下へと下りていく。
分厚いドアを開けた向こうから様々な物音がにぎやかに聞こえてくる。
そこには大勢の人々がいて、工場も農場も学校も全て地下で営まれていた。
とてつもなく広い場所に
地上の村の規模からは考えもつかないぐらいの大勢の人々がいた。
唖然として眺めている主人公が村人に見つかる。

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ここまで考える。今ひとつかな。既に類似のテーマの小説はいくらでもある。


もっと規模を進めて、地下の空洞に「反地球」がすっぽり収まっているというテーマ。
「空洞」レベルでは話は済まなくて、
この地球という惑星は地表が風船の皮みたいなもので中身はからっぽ。
彼らは地表の裏側にへばりついて暮らしている。
我々の暮らしが凸だとしたら、彼らは凹となる。
上を見上げると、空ではなくてはるかかなたに地面。
山脈があって、海も広がっている。巨大な都市も反映している。
そして、そうだ、地球の核となる部分、
彼らの「空」の中心では小さな太陽が輝いている。


地表の裏側、反対側、それぞれの種族の行き来は
はるか昔には存在していたが、あるときを境に途絶えた。
出入り口は塞がれ、永久に閉ざされた。
しかし、伝説は残る。
主人公の少年は内側で育った。
星々の向こうを流れる川を望遠鏡で眺めながら、
外側の世界のことについて思いを馳せる。
とあるきっかけを元に旅に出る。上下あべこべの世界を追い求めて。


これ、どっかで読んだなあ・・・

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地球空洞説というのは20初頭までは根強い考え方で、
北極や南極にぽっかりと大きな穴が開いていて、そこから出入りできるとか。
本気でその穴を探そうとした探険家や、
向こう側に偶然迷い込んだと報告する探検家など。


Wikipediaにて詳しい解説が為されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E7%A9%BA%E6%B4%9E%E8%AA%AC


ドラえもんにもこういうネタ、あったよなあ。
なんて思いだす。


あるいは、
http://x51.org/x/03/11/2238.php