空を行く船が明日の夜
僕らの町の上空を通り過ぎる
僕も乗せてもらうつもりだ
下ろされたはしごを上って行って
そしてあてのない旅に出る
星の瞬く透き通った夜ならば
君にも見えるだろう
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久し振りに詩を書こうと思ってみたけど、全然書けなくなっていた。
凡庸なイメージ、凡庸な言葉。
能力って錆付くものなんだなー、と愕然とした。
思えば僕は中学から高校にかけて
まるでそれがひそかな生きがいであるかのように詩を書いていたんだけど、
そういうエネルギーってどこから沸いてくるものなんだろう?
なんで詩だったんだろう?
僕は詩を書いてるなんて口が避けても言えず、
高校時代に見せたのも2・3人か。
大学に入ってようやく周りの人に見せるようになった。
いつのまにか書かなくなって、それっきり。
僕は僕の詩をどう定義していいものなのかよくわからないから、
他の人の詩を読んでも読んでもよくわからない。
無名であろうと、有名であろうと。
今年の春、押井守の「立喰師列伝」を見たときに
吉本隆明の詩が朗読されていて、「あ、いいな」と思った。
だけどそれっきり、探そうとしていない。
たぶん本の中で活字として読む言葉の群れが
そのとき映画の中で聴いたひとかけらの言葉に敵わないだろうと感じたからだ。
それにまあ吉本隆明の本ってたくさん出ててどれが詩集なのかよくわかんないな・・・
ってのもあるけど。
というか、今、amazon で「吉本隆明代表詩選」ってのを 1-Click で買ってしまった。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4783719179/ref=sr_11_1/503-5011822-6180713?ie=UTF8
これはすごそうだ。
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昔書いた詩は恥ずかしくて読めない。
言葉の選び方が、もう、なんというか。背伸びしてたりで。
でもいつの日か自費出版とか私家版とかでこっそり詩集として出したいな・・・
売る気はなし。
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なお、詩集というものの意味する範囲をものすごく広げて
僕が持ってる本の中で最も好きなのを選べと言われたら、
真っ先に思いつくのはブルーハーツの「ドブネズミの詩」
歌詞とその当時の発言が交互に並んでるんだけど、
歌詞よりも短く切り取った発言の方になぜか言葉の強さを感じた。
永遠のバイブル。
これか、ミーハーだけどランボー全詩集か。