小説強化月間

このところずっと、仕事してる時間と寝たり食べたりしている時間以外の
ほとんどの時間を小説の推敲に当てていた。
去年書いた「海辺の記憶」を再度コンテストに出そうと。締め切りは今月末。
原稿を 4 in 1 に縮小コピーしたものを常に持ち歩き、
電車での移動や昼休みといった細切れの時間に取り出しては
赤のボールペンで文章をチェックしていく。どんどん書き直す。
先週なんて夜になると仕事放り投げてやってた。
ようやく本気になった。
本気で打ち込んだ。


春に1度応募したんだけど選考にかすりもしなかった。
読んでもらった周りの人たちからは高い評価を受けていたので、
「これは行くんじゃないか?」と内心期待していた。
結果が分かってものすごく落ち込んだ。
諦めようかと思った。全て投げ出してしまおうと。


何日かかかって、なんとか踏みとどまる気になった。
今月に入って読み返してみて、「確かにこれはダメだ」と思った。
冗長な部分が多い。贅肉でだぶついている。
どうして半年前には気にならなかったのだろう?
書いた文章がもったいなかったから?


今回の書き直しでこういうのどんどん削っていって
250枚あったのが20枚分削れた。
スリムになって焦点が絞れたように思う。
ようやく自分でも納得が行くものになった。
文章のおかしなところも、何度も何度も読み返して直していった。
最初から最後まで読むってのを5回続けて行った。
そのうち2回は昨日と今日。
がっつりと部屋に閉じこもって。
(最初の3回が削ぎ落とし、次の2回が微調整)
昨日は休日出勤を勝手にさっさと切り上げて。
他の人たちはまだ普通に仕事してたのに。


今日ようやく、完成。後は応募するだけ。
これでダメなら、何書いてもダメだろうな。僕は。
諦めるしかないかもしれない。
世の中と相当ズレまくっているってことで。


もう1コ短編「FROZEN BEACH」ってのも同時並行で直してて、
これもどっかに応募する。
昔からずっと書いてるやつ。これも完成させる。


今月は小説強化月間みたいなもんで、
プライベートの時間のほとんどが小説の作業だった。
久し振りに切羽詰ってあれこれやった。
時間が全然足りなかった。
前回の応募がダメだったっていう悔しさと、
仕事では今月末にシステムのカットオーバでやたら忙しくて、
「両立できるのか!?」と不安に思っていたこと。
あれこれ切り詰めて行って、仕事と小説だけ。どうにかなった・・・


僕はもうダメもとで小説を書いていくより他にないんだなと最近腹をくくりだした。
そうなると時間はいくらあっても足りない。
今書きかけの長編があるし、もう1コ構想の固まった長編がある。
会社辞めてこれらを3ヶ月ぐらいで集中して仕上げて、
その後はまた会社を探すっていうんでもいいんじゃないか。
そんなふうに考えている。


ダメならダメでよくて、
それでも「僕はやれるところまでやってみた」と言えるほうが絶対にいい。
(結婚して子供も生まれて家も買った、っていうんではないんだし)


このままでは死ねない。
このまま終わるわけにはいかない。


まだもうちょっとだけ、続けてみる。