Country Music

なんとなく、最近気になるのはアメリカのカントリー。
Wilco , Ryan Adams といったオルタナ・カントリーは持ってて、
The White Stripes の Jack White がプロデュースした
Loretta Lynn のアルバムも持っている。
そろそろ Johnny Cash かな。
Nine Nich Nails の「Hurt」をカバーしてるという
Rick Rubin プロデュースの遺作を今度買ってみるつもりだ。
Lucinda Willamas も好きですね。90年代以後のはだいたい持っている。
忘れてはならないのは Gram Parsons でしょう。
The Flyng Burrito Bros. も持っている。
Gram Parsons は60年代末に The Byrds のカントリー化を進め、
自らの音楽の追及のため脱退。カントリー・ロックを完成させる。
The Rolling Stones 「Wild Horses」は彼に捧げられた曲とされている。


ってなことでロックの側から描いたカントリーの
主だったもののうちのいくつかは持ってて
「なかなかいいね」と思ってるわけですが。
だけど、アメリカの本物のカントリーを手にとるのは躊躇する。
ゴールデンウィークオハイオ州に行ったとき、
ある朝カントリー専門のチャンネルを見てたのだが、なかなか辛かった。
カントリーフレイバーのポップミュージックとしか
聞こえなかったってのもそうだけど、それ以前に
「これは日本人には上っ面しかわかんないような価値観なんだろうなあ」と。


西部劇そのものは大好きで、
もしタイムマシンが1回だけ使えて過去の歴史を覗けるならば、
僕は19世紀後半の西部開拓時代を選ぶ。
ガンマンとカウボーイ、ならず者の時代。
もしも僕がそこにノスタルジアを感じると言うのなら、
それはただ単に小さい頃見たテレビ映画のノスタルジアに過ぎないのだろう。
つうか、カントリーと西部劇がまず結び付く時点で
僕はこのジャンルを全然よく分かってないという気がする。直感的に。


アメリカの荒野に生きるってのも違ってて、
なんなのかな、アメリカの普通の生活を描いたもの、というのも違う。
まあ要するにアメリカの奥深く分け入ってみないことには
定義できない、語ることのできない音楽。
この曲は、この演奏は、音楽的に面白いものなのかどうかってのは
ある程度までなら語れると思う。
だけど、その曲に込められた魂をどこまで感じ取れるか、
どれだけスッと自分の中に入ってくるか、ってことになると
どこまで行っても日本人の僕には理解できないのではないか?


僕が抱いているイメージ:
夕暮の強い日差しの中で土煙が舞い上がってて、
無口な男が街角にもたれかかっている。
男は17にして家を出て、以来故郷の町には帰ったことがない。
そこに酒場の女が通りがかる。2人は視線を交わすだけで全てが通じる・・・


・・・ほんと、僕は全然分かってないと思う。