ありきたりな音楽の話

oasis のベストアルバムが発売され、HMVタワレコに入ると oasis ばっかり流れている。
大きな音で聞こえてくる oasis は正直に言って、かなりかっこいい。
このベスト、1枚目と2枚目の曲ばかりだし。


欲しくて欲しくてウズウズしているが、給料が出たら買うかと我慢している。
替わりに2枚目を聞く。
oasis は2枚目「(What's the Story) Morning Glory」と
B面集「The Masterplan」さえあればいいと僕はずっと思ってきた。
今でもそれは変わらない。
だけどこの2枚目がかなり曲者で、悔しいことに
90年代イギリスで最も素晴らしいロックのアルバムであると認めざるを得ない。
曲のよさというよりも、あれだけの勢いと存在感が。他に類を見ない。
次点として思い浮かぶのは僕の場合、
Spiritualized 「ladies & gentleman we are floating in space」かな。
でもあれもまだあと一歩、「Morning Glory」に届かない。
The Stone Roses の1枚目が89年なのが惜しいところだ)


なんとなーく、今も昔も「oasis のことが好き」だとは言いがたい世の中。
洋楽が骨の髄まで大好きで、長いこと聞いていて、
かなりマニアックなのも知ってるという人で
oasis のことを好意的に発言してるのって見たことない。(ような気がする)
僕も3枚目以後は聞かない。興味がない。
売れすぎたから反感をくらったのか?
あの成り上がり感満載のビッグマウスがいけすかない?
oasis 好き」って何のてらいもなく言っちゃうってのは初心者っぽいとかそういうこと?


僕個人としては、あの余りにもイギリス的過ぎる佇まいに
根源的な違和感を感じてるのではないかと。

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最近、これといって具体的にこれを聞きたいというものがないが、
なんか音楽を聞きたいってときに、なぜか Maroon 5 ばかり聞いてしまう。
「Songs About Jane」ってやつ。かなりなところ今更だけど。
なんでなんだろうなー。
ものすごく当たりさわりない音楽だからだろうか・・・
音の質感がこのところの音楽の中では抜きん出てしなやかってところに何かあるんだろうな。
Norah Jones の1枚目並みに。
でもこれってあくまで僕が思う基準ですが。


「This Love」だけは文句なく名曲だと思う。