書き入れ時

休日。床屋に行って髪を切る。こんな話を聞く。
昔と違って今は年の瀬だからといって髪を切る人もいなくなった。
年末に髪を整えてすっきりとした気持ちで新年を迎えたもんであるが、
今の人はそういうことを気にかけなくなった。
若い人なんて特に、年末年始も単なる連休に過ぎないのではないか?


そんなわけでもう何年も12月の売り上げは
他の月と比べて多いってこともなくなったと。
むしろ多いのは7月。暑くなり始めの頃、人は髪を切りたくなる。
これは今も昔も変わらない。
なるほどな、と思う。


業種によって書き入れ時って違うもんで
経理関係の仕事に就いてる友人はやはり決算の前後が忙しく、
この時期に飲み会があってもこれなかったりする。
デパートに代表される小売業界は「ニッパチ」つまり、
2月と8月は全然物が売れない時期とされてきた。


僕のところがそうなのでIT業界全体もたぶんそうなんだろうけど、
2月から3月にかけて、8月から9月にかけて忙しくなる。
期末の駆け込みに予算達成のために開発案件を取ってきて突貫工事で終わらしたり、
あるいはお客さんが期首から新システムの導入を行うってスケジュールだったりで。
前者の場合、なんとなく年度末の道路工事を思い起こす。


あるいはこの業界、運の悪いPJに入ってしまうと
ゴールデンウィークや年末年始にわざわざ出てきてシステムの切り替え。
3日4日停めて新しいシステムの導入を行える時期なんて他にあんまりなくて。
会計系のシステムとか多いよなー。
世の中の人がよく認識してるところでは銀行のシステムってそうですよね。
時々ニュースにも取り上げられる。
合併でシステムが新しくなって、移行作業がうまくいったとかいかないとか。
ああいうののヘッドでやってる人の重圧って考えただけでゾッとする。


①1年間、仕事の忙しさが平坦の方がいいのか?
②それとも1年の特定の時期になると必ず忙しくなるという計画的なほうがいいのか?
③それともその時々の状況によって忙しさが変わってくるというほうがいいのか?
ま、そりゃ人それぞれなんでしょうけど。
僕の場合、①②はそのうち飽きてくるんだろうな。
でも、③はほっとくといくらでも忙しくなるような傾向が潜んでそうで。
自分のやる気次第でコントロールできる③ってのがあるといいのだが。