白夜

冬至が近づくにつれて夜明けが遅くなり、夕暮れも早くなってきた。
もう、そういう時期なのか・・・と驚く。
朝早い僕は家を出るときはまだ暗い。


日本も高緯度に位置していて、白夜とその反対
(なんと言うのか思い出せないが、毎日真っ暗な状態)があったなら・・・


高校の地学の時間が思わしくなかった僕は
なにがどうなればそういうタイミングとなるのかわからないんだけど、
恐らく緯度によっては白夜も、日々徐々に夜が切り詰められていって
完全に夜がないのはたった1日だけという地域もあるのだと思う。


もし、日本がその位置にあったら。
その日1日だけ、夜がなくなる。夏至がそうなるのか。
なんかそういうシチュエーションをモチーフにした映画がたくさん生まれただろうな。
主人公の男女は様々な出来事の末に、海辺で真っ白な(真っ青な?)夜明けを迎える。
などなど。


まあとにかくその日はお祭りになりそうな気がする。
夜を徹して飲めや歌えの・・・
なんつうか日蝕みたいな。

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それにしても、白夜の中の暮らしってどんなんだろうな。
夜眠くなっても空が明るいまま。
そして目が覚めても、どれだけ朝早く起きても、空が明るいまま。
恐らく日本人にとって暗い夜と明るい朝の切り替えって
精神的・肉体的な調子を保つのに重要なファクターなのではないかと。
それが狂っていく。
毎日毎日どれだけ時間が過ぎていっても空が変わらないとなると
同じ毎日がずっと続いているような、
あるいは1日がどこまで行っても終わらないような。
灰色の曇り空のまま1週間何も変わらない、ということもあるんだろうな。
というか毎日真っ暗闇のほうがやばいか・・・