今年を振り返る(音楽、映画など)

今年聞いた音楽、見た映画、読んだ本について振り返ろうかと思ったら、
7月3日に書いた上半期を振り返るってのと大体同じになった。
こんなことを書いていた。下半期はまあ、たいしたことなかったわけです。
http://d.hatena.ne.jp/okmrtyhk/20060703/

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読んで面白かった本といえば、今思い出したのは
オーソン・スコット・カード「消えた少年たち」
マイケル・パタニティ「アインシュタインをトランクに乗せて」
この2冊。


よく聞いたCDは、新譜じゃないけど、
Blink182「Enema of the State」
This Heat 「Deceit」
ダントツでこの2枚。


新譜の中で今年 No.1 になりそうなのは
Eels「With Strings: Live at Town Hall」かな。
レッチリも TOOL も宇多田ヒカルも、
大御所の新譜はことごとくだめだった印象がある。

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本で言ったら、例によって新しく出たものは読んでないんだけど、
他に印象に残ったのは「霊山」(高行健)と「オシムの言葉
サラエボつながりで amazon で中古で入手した「サラエボ旅行案内」
これぐらいかねえ。
「消えた少年たち」「アインシュタインをトランクに乗せて」
この5冊が今年のベスト。
そういえばようやく今年、「バカの壁」を読んだ。


音楽関係の本では最近ちょうど読み始めた
ボサノヴァの歴史外伝 パジャマを着た神様」ってのがかなり面白い。
来年のベストに入ると思う。
あと、後藤雅洋中山康樹村井康司この3人による「ジャズ構造改革
言ってる内容はともかくとして抱腹絶倒な質の高い読み物だった。
ナット・ヘントフ「ジャズに生きる」も忘れられない。


相変わらずSFばかり読んでて
グレッグ・イーガンの「ディアスポラ
ニール・スティーブンスンの「ダイヤモンド・エイジ」がハヤカワ文庫で出た。
それなりに面白かったけど、「それなり」レベル。
この著者だったら他のが面白かった。
そうだ、ウィリアム・ギブスンモナリザ・オーヴァドライヴ」が面白かった!

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映画は「ミュンヘン」「父親たちの星条旗
この2本で甲乙付けがたい。
スティーブン・スピルバーグクリント・イーストウッド
現時点で最も優れたフィルムメーカーなのではないかと思う。


他にあんまり見れてないのが、今年は残念なところ。

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音楽。調べてみたら昨年の購入金額と枚数は
¥1,492,863(698枚)


それが今年は
¥1,090,905(522枚)


ここまで減った。これは快挙だ。
来年は100万切りたいなあ。


今年けっこう貯金できたな、と思ったけど
なんてことはない。CDを買わなくなっただけなのだ。


さて、今年ですが。
日本で気になった出来事は
渋さ知らズがメジャーレーベル(avex)から出したってのと
オザケンが新譜を出したってとこかな。
今年は後半特にそうだけど、あんまり日本のものに興味がなかった。
宇多田ヒカルの新譜もどこがどういいのかわからなかった。。


洋楽は大物の新譜がたくさん出たけど、ピンと来ないものばかりだった。
TOOL, Red Hot Chili Peppers, Tom Yorke, Basement Jaxx, Beck
話題の人たちってことでも、
The Rapture ,Scissor Sisters, Razorlight など買ったけど、やはり耳に残らない。
どれも1度聞いただけで終わりそう。
レッチリなんて Rockin'in の今年の No.1 に挙げてたけどね。
そもそも Rockin'on を読む気がしなくなってきた。
たいして得られる情報がなくなってきた。


そんな僕の今年のベスト10ならぬ、ベスト5はこんな感じ。
もう、これぐらいしか印象にない。
Eels 「with strings Live at Town Hall」
Yo La Tengo 「I Am Not Afraid Of You And I Will Beat Your Ass」
Black Crowes 「The Lost Crowes」
Arctic Monkeys 「Whatever People Say I Am, That's What I'm Not」
Tortoise 「A Lazarus Taxon」


日本ではたった一枚、チャットモンチー「耳鳴り」


ベストの再発はThis Heat の諸作。これがダントツ。
前から持ってて自慢してた僕としてはちょっぴり残念だったけど
音が格段によくなったし、日本盤のブックレットも充実してたし、結果オーライです。
多くの人の耳に触れるべき作品であるため、入手可能となったのはやはりいいことだ。
レコメン系ってことで Massacre, Sleton Crew の再発が出たのも意味のあることだったし、
つながりのある Arthur Russel の諸作が今年も継続して発掘・再発されたのも嬉しい。


曲単位で聞きまくったのは、去年の作品だけど
Animal Collective「Grass」
カラフルを通り越して極彩色、
宇宙から来た未知の生物なんじゃないかってぐらいに生命力に満ち溢れてて・・・
現代版トム・ソーヤーの大冒険のサントラにぴったり。


新譜でもなく再発でもなく、とにかくはまって聞いたのが
Blink182「Enema of the State」
今年1番聞いた。夏ごろまで。
忙しいときは家に帰ってきて1・2曲だけでも聞いた。
とにかく曲と、音との雰囲気がいいんだよなあ。
何の迷いもなく、勢いだけで押してて、キラキラしてて。
コミカルな部分とシリアスな部分とのバランスもよく。
その後のアルバムを聞いたけど「成長」した彼らの音にはそれほど魅力は感じられず。
やはり「Enema of the State」だけが別格。


そんで最後に。
相変わらず紙ジャケないしはリマスターの再発にはやられっぱなし。
そこに今年は Deluxe Edition も加わる。
思い出せる限りで今年買い揃えたのは
XTC, Paul Simon, Can, Everthing But The Girl, The Cure, Traffic
Vander Graaf Generator, Iggy Pop and The Stooges, Killing Joke
Eurythmics, Talking Heads, Al Kooper, Pizzicato Fice ...

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なんかかなりとりとめなくなったけど、
ま、そんなところで、皆さんよいお年を。