鍋焼きうどん

カレー、カツ丼に並ぶ好物として、
僕の中で確固たる地位を占めているのが鍋焼きうどん。トップ3ですね。
カレー、カツ丼と違って大騒ぎしてうまいものを追い求めないのは
まあ冬場しか食べないからというのと、
帰省したときに青森の家で食べていた鍋焼きうどんが
自分にとって一番うまかったというのがはっきりしているから。
東京でもうどん屋に入ったときに頼んでみるんだけど、
これ!と言うものに出会ったことがない。
具材の組み合わせがイマイチだったり、
これって土鍋に入れただけのうどんだろう!ってもんだったり。
つまり、まるで今にも溶けんじゃないかってぐらいに
グツグツ煮込んでないと納得しない。
普通の店で出てくる鍋焼きうどんは
お上品に作られるものなのでそこまでしてくれない。
なので家に帰ったときに極限まで煮込むしかないわけである。


僕の鍋焼きうどんとの出会いは幼稚園の時代にまで遡る。
その日父は新聞社の支局で夜働いていて、
なんかの理由でまだ小さい僕は支局を訪れる。
そのとき支局長の方が出前を取ってくれた。
今でもはっきりと覚えている。
おいしいものと出会ったときの記憶ってのは
なかなか人は忘れないものである。


大家さんに家賃を払いに行くとたいがいうどんをくれる。
なので常に部屋の冷蔵庫にはうどんが常備してある。
昨日の夜、ふと、「そうだ、鍋焼きうどんにしよう」と思い立つ。
土鍋はどこかにあったはず。


鶏肉、ネギ、かき揚げ、玉子を西友で買う。
土鍋はいつだったか100円ショップで買ったのが見つからなく、
探していたらもう何年も前に
「これで鍋焼きうどんを作って食べなさい」と母が送ってきた土鍋が見つかる。
そのとき作らなかったから、それっきり。
昨日の夜初めて使ってみた。なんとなく親不孝者に思う。


鍋に水を入れて火にかけて、煮立ったら鶏肉とネギを放り込んで煮る。
火が通ったところでうどんを入れる。ほぐれてきたところでだし汁をかける。
最後にかき揚げと玉子を載せて蓋をする。
ほんとはだし汁は青森のスーパーで
一袋30円ぐらいで売ってるのが一番うまいんだけど、
東京の西友にはそんなものはなく・・・
地元の工場が作ってるようなやつ。
いつだったか母が送ってきた荷物の中に入っていたなあ・・・


グツグツ、グツグツと鍋から吹きこぼれるまで煮込む。
蓋を取るとモヤモヤと白い湯気が湧き上がる。
玉子が半熟のまま固まっている。
これだよこれ。うまくいった。


青森で食べるときにはあと、ゴボウと麩、三つ葉、あればかまぼこも入れる。
でもそこまでゼイタクなものは作れず。
次、帰省したときは作って食べようかなと思う。

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青森で過ごした中高の頃はよく、
家族で青森市新町の「柿源」という店でよく食べた。
ここの鍋焼きうどんもおいしかったなあ。
ここ10年ぐらい行ってないので、最近どうなのかわからないけど。


http://www.miyakotaxi.com/gohan01.html
うどんの店だと思ってたのが、
今HPを見てみたらホタテを売りにしている店だった・・・