ゴッドファーザーのテーマ

なんで暴走族の人たちはゴッドファーザーのテーマ曲を
ファファファ・・・と弾いてるのだろう、というのが前々から気になっている。


いつだったか年末年始の特番を見ていたら
晦日の夜から元日の朝にかけて
八王子を起点に暴走族が結集して初詣っつうことで富士山を目指し、
警察もその対処に苦戦している、これが毎年の行事となっているという話が出てきた。
テレビを見てるともうあちこちでゴッドファーザーのテーマが鳴ってる。


この曲、全国的な傾向なのではないかと思われる。
知らず知らずのうちに広まっている。
たぶん、あのファンファン鳴るやつで出せる音の数と
あの曲のあの箇所の音の数がマッチしてるから、ってことなんだろうな。
直接的な理由として。


ゴッドファーザー」という映画のこともよく知らず、
「先輩が鳴らしててかっこええから」って理由で受け継がれていく。
だとしたら嘆かわしい。
アル・パチーノロバート・デ・ニーロが兄弟としてしのぎを削ってて
そこに父親がマーロン・ブランドだぞ!?
ってな話は99%通用しない。
イタリア系のニューヨーク・マフィアに敬意を表してるんならまだいいけど。
(よかないか)


「先輩、この曲何すか?」と聞かれて、
「おう、昔のヤクザ映画から来てるっちゅう話や」
「へー。高倉健っすか?」
「じゃねえの?」
みたいな会話も1度や2度交わされたんじゃないか・・・


天国にいるはずのニーノ・ロータも遠く海を離れた地で
自作の曲がここまで愛される(?)
とは夢にも思わなかったに違いない。


今日もまたこの国のどこかでゴッドファーザーのテーマが鳴り響く。