青森帰省4日目−1

okmrtyhk2007-02-20


(2月19日前半)


寝ているうちに何度か目を覚ます。
ストーブは消えているものの、喉が渇いて仕方がない。
ポットの中の水を飲んだり、我慢してみたり。
ペットボトルのミネラルウォーターを買ってこなかったことを悔やむ。


トイレに行って帰ってきたらジーパンのチャックが上にも下にも下がらない。
トランクスをファスナーに思いっきり引っ掛けていた。
仕方なくトランクスを無理やり引っ張る。当然のごとくトランクスは破れる。
昨日からあれこれ散財していて財布には余裕があるというのに、
こういうのは別であって。あーもったいないとクヨクヨすることしきり。


明け方母が目を覚まし、温泉に入りに行ったことを夢うつつで知る。
タイマーがセットされていた6時半になってストーブがつく。
僕も起きだして温泉に入りに行く。
まだ外は暗く、湯船に浸かっていたら
屋根の雪が落ちてズサーッと大きな音がして驚く。
浴室は既に先客あり。ま、1人だけだしよしとするかと思っていたら
あれよあれよというまに4人・5人と入ってきて大混雑。諦めて出てくる。


戻ってきて部屋でテレビを見ていると、朝のご用意ができましたとのことで大広間へ。
7時半。他の客たちと一緒になって食事。若い人たちの姿はなく、お年寄りばかり。
月曜の朝だからそんなもんか。
昨日だったらまた違うんだろうな。
県の内外から温泉に入りに来る若者たちの姿で雰囲気が若返るのでは。


食事は至ってオーソドックスな旅館の食事。
焼鮭、海苔、佃煮、などなど。
貝焼き味噌がついていて、おっと思う。
そういえば昨日のお膳は「貝焼き味噌がついてなかったなあ」とちょっと残念に思った。
青森が誇る郷土料理だというのに、ついてない。
朝のメニューに回っていたとは。やるなあ。
貝焼き味噌とはホタテの貝殻の上に
だしと味噌と具材(ねぎや貝柱など)を載せて、鍋のように火をつける。
だしが煮えてきた頃に溶き玉子を入れて、グツグツとしてくるのを待つ、というもの。
ホタテのダシがほのかにしみてきて、おいしい。
僕自身は青森の料理としてはこれが一番好き。


食べ終わって、さらに温泉へ。今回5度目。
8時前。この時間ならばさすがに人がいないだろうと。
ヨミが当たって1人きり。やったね。
最後の最後、温泉の中で心置きなくボケーっとしまくる。


出てきて、部屋に戻る。ワイドショーを見る。
この日の話題はもう、前の日の東京マラソン藤原紀香の挙式が全て。
昨日の夜から事あるごとに繰り返しこればかり見ている。


8時半になって宿を出る。
帳場で支払いをする。3人で4万弱だったので安いもんだよな、と思う。
同じ内容でも青森の観光ホテルだったら5万ぐらいはしそうだ。
小島旅館はお勧めですね。
皆さんも機会があったら、是非。
http://kojimaryokan.com/index2.html


外に出ると雪が風に舞っている。
青森に来て4日目、ようやく雪が降っているのを見た。
送り迎えに出てきた旅館のおじいさんが、今の積雪は例年の4分の1だと言う。
「それでは、気をつけてお帰りください」という声に送られて旅館を後にする。


車に乗って嶽温泉を後にする。
雪のぱらつく中、リンゴ農園ではおじいさんがリンゴの木に上ってなにやら作業している。
百沢温泉と岩木山神社を過ぎた頃、
母が突然、バッグを忘れてきたことに気付く。引き返すことになる。
また嶽温泉へと向かう。岩木山神社と百沢温泉と上り道。
途中何度か自衛隊の大型トラックとすれ違う。
戦車のようなキャタピラで道路を進んでいくずんぐりとした形の乗り物もあった。
生まれて初めて見た。
嶽温泉近くまで来ると若い自衛官たちが荷物を背負い、手にはスキーの板を持って歩いていた。
近くに演習場があるんだろうな。しかも、温泉が出るやつ。
彼らの顔を見ていると心なしか楽しそうだった。


無事バッグが見つかり(宿の人が帳場にて預かっていた)、今度こそ出発。
ラジオでは全国各地の様子ってことで、ちょうど青森の話題に。
八戸の方でこの土日に「えんぶり」祭りが行われたという話。
八戸から岩手県北部に伝わる行事で、駒の格好をして踊る。
青森というと「ねぶた」や「ねぷた」で夏祭りのイメージがあるが
雪に閉ざされた冬にも祭りがあるんですね、と
アナウンサーと一緒になって僕も「ふーむ、そうか」と思う。


この日行く場所として僕のリクエスト通り、
柏村(現、つがる市)のイオンショッピングセンターの中にある青森県唯一の HMV
五所川原市に何年か前にできた大きなイトーヨーカドー「エルムの街」
両者は割と近く、さしあたり五所川原方面へと国道を北上していく。


まずは柏のイオン。朝10時オープン直後。
大きいだけで他にとりえのない、ま、日本全国どこでも見つかるようなショッピングセンター。
マクドナルドがあって、本屋は文教堂、他に何があるか覚えてないけど、「Right-On」があった。
画一化する日本。青森も例外なし。
文教堂はとても大きくて、これだけ大きかったら文句はなし。
青森市の本屋よりも実は品揃えがよかったりするんじゃないか?と思う。
今回の帰省ではいつにもまして本を読んでいる。
このペースで行くと帰りの新幹線で読むものなくなるかもな、と文庫を物色する。
村上春樹の「神の子供たちはみな踊る」をそういえばこれ、まだ読んでなかったなあと購入。


月曜の朝10時のショッピングセンターは客の姿、ほとんどなし。
だからこそなのか車椅子に乗った障害者の方々とヘルパーの方々がのんびりと館内を回っていた。


肝心の HMV はというと。
妹から「小さくてがっかりするよ」と言われてたので期待してなかったが、ほんと小さかった。
規模で言うとお台場 Aqua City のと同じぐらいの大きさ。(と言ってもわからんか普通)
超小型 HMV ですね。ミニチュア。とはいえ中は純然たる HMV で見た目はそのまま。
でも、なんでわざわざここに進出してきたのだろう?全国制覇したかったから?
売れてんのかなー。気になって仕方がない。
店員は現地採用なのだろうか、それとも東京から派遣されてるのだろうか。
せっかくの記念に今日・明日と家で聞く CD を買おうとする。
東京でも買えるものではなく、青森だからこそ売れ残っているものをと思うが
HMV ともなるとそういうのはないか。
Feeder の4枚目と、たまたま目に止まってジャケットがかっこよかった
「Boys of Brasil」というバンドの EP を買う。