日本科学未来館にプラネタリウムを見に行く

友人に誘われてお台場の日本科学未来館プラネタリウムを見に行くことになる。
http://www.miraikan.jst.go.jp/


ここのプラネタリウムMEGASTAR-II cosmos」は
500万個もの恒星を映し出すことが可能、
世界で最も最先端であるということでギネスにも認定されている。
この「MEGASTAR-II cosmos」って
企業ではなく一個人が製作したものだということでも以前話題になったもの。
「あ、あれか!」と僕は思いだした。これってすごいよね。
製作者大平貴之市のHP http://www.megastar-net.com/


ここのプラネタリウムはものすごい人気で、
配布する整理券がすぐにもなくなってしまう。
休みの日の午後ふらっと訪れて
プラネタリウム見るか」ってつもりでいると見ることができない。
朝早くから整理券を求めて並ばなくてはならない。
僕もそうした。朝10時開館で、9時半にお台場到着。
入場口を探してみると、もうその時点でかなりの人数が並んでて驚く。大勢の親子連れ。
友人と首尾よく整理券を入手して、初回の10時半の回を見ることになる。


6階のシアターの中へ。
リクライニングシートを倒して、真っ白なドームを眺める。
プラネタリウムなんて小学校のときに青森市の文化センターの中で見て以来だ。
(今思えばあれってすごい建物だったなあ。
 昭和40年代の「未来の21世紀」のまま時間が止まっているというか。
 白黒のテレビ電話があったりした。今でもまだ文化センターはあるのだろうか?)


今回見たプログラムは「偶然の惑星」というもの。
2月24日に始まったばかり。
http://www.miraikan.jst.go.jp/j/info/2007/if_0215_01.html


夕暮れ時のように照明がスーッと落ちていってやがて真っ暗になる。
小さな光点がいくつか現われ、なんだろう?と思っていると
それは太陽系の惑星であって、それぞれが複雑な軌道を描いて消えていく。
そして目の前に満天の星空が映し出される。
白いヴェールのような天の川・・・
ゆっくりゆっくりと回転する夜空。


太陽系、そして地球という惑星が今ここでこのような姿となっているのは
いくつもの偶然を経てなされたものであるということ。
アニメーションを通じて優しく語りかけがなされる。
「偶然」を謳うだけであって、
途中に出てくるイメージ映像や詩の朗読はランダムな内容となって、
毎回組み合わせが変わるようだ。
見終わって僕自身の正直な感想としては、「もっとシンプルなものがいいな・・・」
山口とも」が担当していたガラクタを楽器にした音楽もごちゃごちゃしていたし。
僕としては「右の方をごらんください。今輝いているのがさそり座です。
ギリシア神話では・・・」というようなオーソドックスなのがよかったなー。
単純な音楽だけが聞こえてて、天体が回ってるというのだけでもいいかもしれない。


他にもプログラムがあって、
レイ・ハラカミが音楽を担当しているのや
忌野清志郎がナレーションを担当しているもの。
http://www.miraikan.jst.go.jp/j/exhibition/d_gaia.html
どっちかといえば、そっちの方を見たかった。

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ここにあるものはプラネタリウムだけではなく。


他の階では最先端の科学技術を紹介するためのあれこれの展示が用意されている。
ゲノムであるとか、ロボットの進化だとか。
僕らは「しんかい6500」や宇宙ステーションでの宇宙居住棟の模型の中に入り、
ヴァーチャルリアリティーの映像でお台場を空中散歩したりするなど、
体験型のコンテンツが多かった。
メインのターゲットは子供ってことになるんだろうけど、大人も楽しめる。
子供向けの視点と大人向けの視点とがしなやかに融合しているような印象を受けた。


あれこれ眺めてるとボランティアのスタッフがあれこれ詳しいことを説明してくれる。
海洋ボーリングの仕組みであるとか、居住棟の中でのシャワーの浴び方とか。
ボランティアと書かれたゼッケンを着た科学ファンたち。
偉いなあと感心させられる。
科学の楽しさを伝えたくて、土日、無償でも引き受けているわけだ。
(年配の方が多かったけど)


僕が興味を持ったのは宇宙飛行士の顔写真のシールを、その年毎に貼ったコーナー。
57年、スプートニク2号に乗せられたライカ犬に始まり、
61年のユーリ・ガガーリン
ライトスタッフ」で描かれた NASA のアラン・シェパードやジョン・グレン
69年のアームストロング船長。
ウニや植物のシールなんかもあったりして。
日本人で初めて宇宙に飛んだ、
「これ本番ですか?」の秋山さんのシールもちゃんとあって、ほっとした。
恐らく本人が来館したときのものなのだろう、
あちこちに宇宙飛行士たちのサインが残されていた。


お土産のコーナーでは
プラネタリウムのプログラム用の限定版レイ・ハラカミのCDも欲しかったけど
結局見なかったしなあとやめておく。
その代わりにロケット打ち上げの秒読みのCDというのを見つけ、買った。