「ショーシャンクの空に」

金曜の夜、会社のプレゼンルームというスクリーンありの大きな会議室を借りて
映画部の活動の一環として「ショーシャンクの空に」を見た。
映画館と比べたらそりゃもちろん小さいが、ホームシアターよりは大きい。
DVDを見るにしても大画面のほうが断然いいのは当たり前で。
どうしてこれまで思いつかなかったのだろう?
これからは毎月のようにここ借りて映画見ようと思う。
申請書を出してるので会社から怒られることもないし。
あと、こういうのって一応個人的な視聴の範囲内であって、
公の上映にはならないでしょ?お金取ってる訳ではないし。
仲間が集まって見るというときに、借りた場所がたまたま会社だったというだけであって。


その第1回目に見る映画として「ショーシャンクの空に」は非常にいい映画だった。
いや、これ、ほんといい。どうしてこれまで見てなかったんだろ?
学生時代に見てたら忘れられない1本として常に心の中に抱き続けただろうな。


希望というものがあって、
そこに至るまでの過程とその実現した姿とを
ここまではっきりと素直に描いた映画ってそうそうないよね。
きれいに澄んだ青空のよう。
あの素晴らしいラストシーンは生涯忘れることができないと思う。
どうして映画は、ああいう単純明快な感動を描くことができなくなったのだろう?
どうして避けるようになったのだろう?
僕らが見たいものは結局のところああいうものなのだ。
現実の世界にはああい希望はないのだから、せめて映画の中でそれを体験したいのだ。


僕は話の内容を何も知らないで見た。
で、後半ああいう展開になるのだとは夢にも思わなかった。
驚いた。唖然とした。なので僕はここに何も書かない。
いろんな人に予備知識ゼロで見てほしいと思う。
あえて言うならばモーガン・フリーマンは相変わらずいい演技というか存在感だったし、
ティム・ロビンスはもっとよかったと思う。
そして、このところずっとご無沙汰だったけど、
スティーヴン・キングの小説を読みたくなった。
あの文体をフランク・ダラボン監督はどのように映画へと導いたのか。
興味は尽きない。
次作の「グリーン・マイル」も見てみたくなった。


そういえば誰かが言ってたんだけど、
どうしてスティーヴン・キングの小説は
シリアスなものを映画化すると名作になるのに、
ホラーはちゃちな駄作になるのだろう?
駄作は言いすぎだけど、でもどうしてもマニアックなものになっちゃうんですよね。