「ドリームガールズ」

土日出た分の振り替え休日を今日、突然取る。
9時ごろには起きて映画をはしご、と思っていたが目覚ましかけても起きられず。
結局昼まで寝てる。
ドリームガールズ」か「ラスト・キング・オブ・スコットランド」どっちか見ようと
とりあえず銀座に向かう。
外は最高気温20度を越えて夏のよう。
「ラスト・キング・・・」にしようと
確か日比谷のみゆき座だったよなーと行ってみるとやってない。あれ?
先週までだったのか。
そんなわけで「ドリームガールズ」を見ることにする。


見所はなんと言ってもジェニファー・ハドソン
主役はデスチャビヨンセのはずなのに、
圧倒的な歌唱力とその存在感で完全に食っちゃってる。
オーディション番組出身、デビュー作でいきなりアカデミー助演女優賞
シンデレラガールというかアメリカンドリームというか。いいよね、そういうの。


ビヨンセはパッとせず。
美人だし歌もうまいけど、スクリーン映えしない。
ジェイミー・フォックスエディ・マーフィーはじめ
役者陣がしっかりしてたからよかったけど、
これ一歩間違えてたら音楽界のスーパースターが主演するってのだけが売りの
なんちゃって映画になってたんだろうな。


ビヨンセが悪いわけじゃないんだけど、
要するにアーティストとしてのタイプの問題。
ジェニファー・ハドソンのようにパワフルな声で売るわけではなく
楽曲と踊りとグループなら他のメンバーとのバランス感覚などなど
トータルなプロダクションで作り上げて魅せていく。
こういう人だと他人の土俵である映画できれいに輝けるわけがない。
主役のはずなのに映画を支配してなかった。
ビヨンセに比べれば太って顔もイマイチな
ジェニファー・ハドソンの方が100倍も活き活きとしている。
これだから映画は面白い。


2時間の娯楽作品としては及第点だけど、
映画そのものとしてはまあそこそこな出来。
オリジナルのミュージカルの方が絶対面白いと思う。
物語として薄味だった。
ミュージカルだから複雑なストーリーにはどうしてもならないってのはあるけど。
その分こういう映画だと役者のアンサンブルとか存在感のぶつかり合いが成否を決めるはずなのに
ビヨンセが遠慮がちだから
周りががっちり外を固めてても真ん中に妙な隙があって。
ガツンとした見ごたえがない。


とりあえず映画館は平日だというのに人がたくさん入ってました。