ツアーでペルー その2(4月21日)

第一旅客ターミナル、北ウイングへ。
HIS のカウンターを探す。ぐるっと回って、かなりはずれの方に見つける。
「4つの世界遺産を巡る旅 ペルーハイライト9日間」
今回の添乗員を務めるKさんと初めて顔を合わせる。
行きのリマまでの航空券と
Kさん直筆による今回のツアーの流れと注意事項あれこれの資料のコピーを受け取る。
コンチネンタルのカウンターにてチェックインしてから、またここに来てくださいと言われる。
添乗員付きツアー初めての僕は
こういうチェックインすら添乗員の方が全員分やってくれるのかと思っていた。
実際はそうではなかった。


ツアーのタグをスーツケースにつけることを強く念押しされ、
飛行機が無事到着しない場合もありえるので
一日分の着替えはスーツケースから取り出しておくことを何度も薦められた。
タグはつける。しかし着替えは「ま、いいだろう」と思ってそのまま。
1日・2日到着が遅くなって、そのまま着続けても僕は特に気にしない。


すぐ目の前まで、コンチネンタルのチェックイン待ちの行列が果てしなく長く伸びている。
その列の最後尾に加わると僕の後ろにさらに続々とスーツケースを手にした旅行者が増えていった。
恐らくアメリカ人と日本人が半々か。
列に並んで少しずつ前に進みながら、先ほど受け取った資料を読む。


①ヒューストンを経由してリマの空港に到着するまでの流れ
アメリカとペルーの出入国カードと関税申告書の書き方


③簡単なスペイン語会話(抜粋すると)
 −おはようございます ブエノス・ディアス
 −お願いします ポルファボール
 −さようなら アスタ・マニャーナ/アディオス


④ペルーの諸情報(抜粋すると)
 −トイレについて
  リマ滞在中のシェラトンホテル以外のトイレは全てトイレットペーパーを流すのは不可。
  そばにあるゴミ箱に捨てる。すぐに詰まってしまう。
  又観光地、ドライブインのトイレにはトイレットペーパーは無いところが多い。


 −高山病について
  甘めのキャンディを持ち歩くとよいです。又、1日2リットルはお水を飲みましょう。
  高地では腹式呼吸を心がけ、その都度体感気温に合わせた重ね着をしましょう。
  高山病の症状は一般に頭痛、吐き気、寒気です。
  症状が出たら、添乗員にご相談下さい。がまんは禁物です。


 −その他
  ペルーでは、特にアンデス地方では、一般の方の写真を撮らないで下さい。
 (民族衣装を着た方、インディヘナ等)
  観光用のモデルがいます。但しチップ必要です($1〜$2)。
  地元の子供たちも、サービスの代価としてチップを求めたりします。(目安US$1)
  ペルーのホテルは全てチェックイン時全員のパスポートを預ける必要があります
 (コピーを取る為)。


①を読むと通常のツアーでは参加者が集合して顔合わせすることになっているのだが、
今回のツアーは出発が土曜でチェックインカウンターの混雑が予想されるため、
集合しての顔合わせ無しで各自出国するとあった。
確かにこれだけ並んでいたら時間かかるよなー。
辺りをそれとなく見回してみると、同じツアーに参加すると思われる人たちが
HIS から事前に送られてきたビニールのケースを持っている。中には日程表が入っている。
みなそれぞれどことなく緊張しているように見えた。


①にとんでもないことが書かれていた。曰く、
アルコール飲料は全て有料($5 or ¥600)」
コンチネンタルってそうなの?今回初めて乗るけど。
僕としてはがっかり。これだけでダークな印象を抱く。ケチ!
こういうツアーだったら仕方ないけど、
個人の旅行だったらもう絶対コンチネンタルなんて利用しない、と心に決める。


チェックインカウンターも心なしか
他の旅行会社よりもいちいち時間がかかっているように感じられる。
スーツケースのX線チェックを受けて
カウンター前の列に加わってからが、特にそう。
全然進まない。
外国人旅行者はことごとくカウンターの係員となんらかの交渉を始めて、
そのやりとりでとにかく時間がかかる。
支払った航空券の料金に見合うだけのサービスを求めているのか。
それとも勝手の違う異国の地であれこれ不安に思うことを問い合わせているのか。
僕みたいな「この手のこと、何事もどうにでもなる」と思ってる人間は
パスポートと航空券を渡して後はお任せ。
窓側と通路側だったら通路側に座りたいんだけど、聞かれないからそのまま。
そういうのってなんかめんどくさい。


どうでもいいことであるが、カウンターの人たちが使っている PC を覗き込んだら
キーボードはあるのにマウスがなかった。
ノート PC で使うようなポインティング・スティック。
これって場所を取らないようにという工夫なのか。


スーツケースを預ける。
経由地ヒューストンで受け取る必要はなし、リマまでスルー。


そういえば、スーツケースのチェックの際に同じツアーと思われる人が引っかかってて、
チラッと見ると灰色のO2パックのボトルが見えた。
高山病に備えて、ということか。
そういうの全く持ってってない僕は大丈夫なのだろうか、
ちょっと楽天過ぎないかと思わなくもなかった。


チェックインを済ませて搭乗券を受け取り、また HIS のカウンターに戻る。
オイル・サーチャージを支払う。3万1000円。高い。でもこれは仕方ないのか。
各自成田でセキュリティ・チェックと出国審査を受けてください、とのこと。
ツアーとしての最初の集合はヒューストンの空港で飛行機を降りたところとなる。
僕の前に同じツアーの人が立っていて、
彼に対してなされたのと全く同じ説明を繰り返し聞く。
僕の番が済むと次の人たち相手にまたしても同じ説明がなされる。