ツアーでペルー その3(4月21日)

解放された僕は1人、空港をブラブラする。14時半。
コンチネンタル航空 CO006 便の出発は15時55分。
時間があるようなないような。
まずは目についた本屋に入る。
新潮文庫から出ているヘミングウェイの短編集が目に留まって読みたくなる。
何年か前に出た短編の全集。全3冊。第1集と第3集とが棚に並んでて、
どうせならと有名な「キリマンジャロの雪」が入っている
第2集を買いたかったんだけど、間が抜けている。
他に本屋があったはずといったん外に出る。


TSUTAYA を見つける。昨年はあっただろうか?最近オープン?
ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」を探すが、見つからず。
島本理生の「リトル・バイ・リトル」と綿矢りさ蹴りたい背中」が文庫になって、
目立つところに置かれていた。どちらも読みたいと思ってこれまで読まずにいたもの。
どうしようか迷ってどちらも買わず。
そのうち日本に帰ってから読もうと思う。


先ほどの本屋に戻ってヘミングウェイの第1集を買う。
「われらの時代・男だけの世界」
無性に読みたくなって、ロアルド・ダールの次に、と決める。


ヒューストンまでのフライトは約12時間。
機内食が出るのがいつなのかよくわからなかったので、
腹減るかもなと遅い昼食を取ることにする。
朝何も食べてなかったし。
いくつか店を覗いて、日本人旅行客ではなくスチュワーデスが多く入っていた店にする。
これは絶対当たりだろう。
中華。塩タンタンメンと麻婆丼のセット。
飛行機の中では飲めなくなるしとグラスで生ビールも追加。
(飲もうと思えば飲めたのだが、金まで払って飲めるか!というやさぐれた気分だった)


時間も余りなくなって、最後に昨年のオハイオ旅行の際に見つけた
5階の「バイプレーン」という飛行機グッズ専門店へ。
航空機の模型や航空関係の雑誌、
スチュワーデスになるための専門誌なんてのが売られている。
今回はこれと言って面白そうなものはなし。
去年はエアライン・デザイン・ブックなるものを買った。


あと、空港内にたくさんある、
薬局兼コンビニみたいな店でブラックブラックガムを買った。
以外と恋しくなるのはこれだろうと。

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セキュリティ・チェック、出国審査。
機内持ち込みについてはペットボトルがNGというアバウトなものではなく、
今回決まりがもっと厳しくなっていたように思う。
100mlを超えるあらゆる液体物の持ち込みが禁止。
100ml以下の液体物についてはそれぞれジッパーのついたプラスチック袋に入れること。
参照。http://www.narita-airport.jp/jp/whats_new/070209.html
目薬や女性だったら化粧品も該当する。リップクリームにジャムも。
やっかいなもんだ。
専用の透明なプラスチックの袋が空港のあちこちで売られていた。
僕が鞄に持ってたものではウェットティッシュぐらいか。
これ、名前が液体物を喚起させるってだけで全然固形じゃん。って思ってもダメなものはダメ。
見つかったら没収でもいいやとカバンの中にそのままにして、結局何も言われることなく済んだ。


これは日本だったから神経質じゃなかっただけであって、
ヒューストンの空港ではもっと厳しいチェックになっていた。
この決まりを生み出す元になった国だから仕方ないか。
係員によっては石鹸ですら取り締まりの対象となると聞いた。
あちこちに係員が立っていてきびきびはっきりと規則を読み上げている。
セキュリティ・チェックへと進む人がプラスチックの袋を持ってなかったら
すぐ呼び止められて、例えば僕の場合
「あなたは本当に持っていないのか?」「アルコールや薬の類は?」と怖い口調で質問された。

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搭乗ゲートへ。
携帯で母に電話する。今から行って来るよと。
母からは「元気で帰ってきて」ぐらいのことしか言われない。
すぐにも会話が終わってしまう。
何度も海外に出てるとそんなもんである。