ツアーでペルー その38(4月27日)

ミラフローレス地区へ。
坂道を登っていく。
道路はアスファルトではなく、丸石で舗装されている。
洗練された繁華街に入る。デパート並みに大きな「RIPLAY」の店舗。
公園には大勢の人々がいて、夜を涼んでいた。
「PERU ROCK OPERA」と書かれた看板を見かける。


夕食の日本食のレストランへ。
看板には「Tokyo Salon Cafe 108」と書かれていた。
入口に白い提灯が掲げられ、漢字で「営業中」と書かれた看板が。
ミニチュアの添水もあった。
オーナーは日本人で、奥さんがペルー人。
その奥さんがお出迎え。「いらっしゃいませ」と。
まるで演歌歌手のような貫禄あり。
日本人形や竹細工といった日本的なオブジェが並ぶが、
店の一角にはマンガも置いてあった。
「ゴルゴ13」「サバイバル」「山口六平太」「上がってナンボ」「名探偵コナン


食べたのは「寿司・海老弁当」
・鯛とヒラメの握り寿司
・エビフライ
・煮物
・煮豆
・ほうれん草のおひたし
・鯛の潮汁
・メロン


ビールを飲む。クスケーニャ。2ドル。これが本当に最後。
醤油はよく見たら中国製。ソースはかもめソース。


テーブルで一緒になった人たちと
会社へのお土産に何を買いましたか?という話をする。
僕も含めて、みなチョコレートばかり。
結局これと言って他にないんですよね・・・


この店の他のメニューとしては、巻物だと例えば
・Inka Roll
・Tokyo Roll
・Ebima Roll
どれもだいたい10ソルから20ソルぐらいだったから、
日本円だと500円から800円となるか。


F君とはここでお別れ。
リマでさらに4泊するのだという。突然言われて驚く。
写真を交換しましょうってことで僕のメールアドレスを伝える。
握手でさよなら。
普通ツアーに参加したら仲良くなった人とアドレスの交換をして
日本に戻ってきてから写真を見せ合ったりするのかな。
そういうことしたの、僕はF君とだけだった。


レストランを出る。
籠の中に口直しの飴と
アンデスの男女を象った小さな人形を台詞に貼ったものが入っている。
僕は人形をもらう。


空港へ。
車内の静けさ。
疲れによるものなのか、旅の終わりの寂しさによるものなのか。
僕もまたどことなく感傷的な気持ちになる。
こんなとき、1人で参加しているとつらい。
2人で参加しているなら、これまで通り話していればいい。
でも1人だと、話す相手がいない。
そりゃ、いるにはいるけど
こんなところでまで上っ面だけの話ってしたくないし。
旅の終わりってただでさえ寂しいもののに、
ツアーだと余計寂しくなってしまう。
それまでどこかに所属している中の1人だったのが、
たった1人、1人きりに戻ってしまう。
この頃から僕は必要に迫られない限り、誰とも話さなくなる。殻にこもる。


これから先のフライトスケジュールと
成田での税関の申告の話をした後で
(「ツアーだとだいたい、フリーパスになります」)
添乗員のKさんがここで締めの挨拶をする。
ここから先、帰るだけ。


ホルヘ・チャべス国際空港。
各自チェックイン手続きを行う。
列に並ぶ。スーツケースは1個23キロまで、
オーバーすると1キロごとに3000円支払う。
そう聞いたすぐ目の前に体重計が。何人かが慌てて量ってみる。
オーバーしてるかもってことで
急遽スーツケースを開けて手荷物を増やしたり、大騒動となる。
僕はピスコのボトル以外に重そうなものはスーツケースに入れてなかったし、
これまでの海外旅行でも重量オーバーで引っかかったことないので、
今回もないだろうと決め込む。結果、その通り。


フライトはヒューストン行き CO519 23:40発、6:15着。
4時間半開いて、CO007は成田まで13時間半。


ソルからドルへ両替をする。
15ソルぐらい残っていただろうか。
硬貨も全て渡してちょうど5ドルになる。


全員チェックインしたところで、2階へ。
添乗員のKさんがまとめて空港税を支払いに行く。
戻ってきて、ここでガイドのAさんとお別れ。
KさんはAさんとうまが合ったのか、泣きそうな表情を一瞬見せた。
日本からのお土産なのか、絵葉書を2枚渡していた。


出国審査の列に並ぶ。
僕の並んだところはえらく遅かった。
係員の女性が何をするにも非常にゆっくり。
マウスを操作するのも、パスポートをめくるのも、スタンプを押すのも。
セキュリティ・チェックを受ける頃には僕が最後の最後になって、
ツアーの人は周りに誰もいなくなっていた。


搭乗ゲートへ。搭乗手続きをしたらロビーから出られなくなる。
混雑している。空いている席を各自見つけて座る。
この辺りからツアーとしての集団行動ではなくなってくる。


ヒューストン行きに乗る。
両隣とも白人男性。左隣の若者はずっと寝てた。
右隣の大柄なおじさんは
ドリンクサービスが来ると「飲み物を頼みなよ」と声をかけてきたり、親切だった。


機内食ビーフステーキが異常に固かった。ありえない・・・
こんなことならチキンにすればよかったと後悔する。
付け合わせはポテト。パンと、サラダ。
デザートのケーキは残した。僕としたことが。このツアーで唯一食えなかったもの。
映画は 007 の新作らしきもの。


ほとんどの時間を眠って過ごす。
到着前の機内食はマフィン。水をもらって飲む。


アメリカの出入国カード(I94-W)と関税申告書を記入する。
あと、旅行会社のアンケート。
今回のツアーはどうだったか?といったようなこと。
いくつかの項目について採点していく。
僕の場合概ね「ま、いいんじゃない」って結果になる。
苦言を呈するならばビュッフェ多すぎってとこか。
ビュッフェだと「○○が出たけど苦手だったので食べられなかった」なんてことはなく、
選ぶのはその人の好みに基づくものだから文句のつけようがない。
でもその場にいる人の最大公約数を満たすためのものだから、
食べててなんか今ひとつな気分になるんだよなあ。