今年上半期の音楽を振り返る

早いもんで今年も半分近く過ぎてしまった。
早い。早すぎる。まだ、何にもしてない。ペルー行っただけ?


それはさておき、今年上半期ってまだ残りあるけど、振り返ってみた。音楽のこと。


以下、かなりとりとめなく。

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いいと思って繰り返し聞いたのは Damien Rice だけ。
しかも、今年出た新譜「9」ではなく
その4年前に出たデビューアルバム「O」とその後出た「b-sides」ばっかり。
アイルランド出身のシンガーソングライター。
「O」に収録された3曲目「the blower's daughter」が映画「Closer」で使用されて注目を浴びる。
ジュード・ロウナタリー・ポートマンが主演)
アルバムの冒頭「delicate」「volcano」「the blower's ...」とつながる流れがほんと、いい。
さりげなく始まりつつも「おっ」と思わせて
聞く人の心をつかんで、「the blower's ...」で最初の盛り上がりへ。
「そうだよなあ。アルバムを聞くってこういうことだよなあ」としみじみした気持ちになる。


日本に見に来たら是非とも行きたいんだけど、その声に触れてみたいんだけど、
今のところ来日はフジロックだけみたいなんだよね。残念なこと極まりない。
今更行けねえよ、そんなとこ。

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もう1個気になる存在は Antibalas というニューヨークでアフロ・ビートな音楽を演奏する集団。
これも今年「Security」という新譜が出た。プロデュースはかの John McEntire が担当。
アフロって言うと Fela Kuti がまず思い浮かぶっていうか
正直僕はそれしか知らないんだけど、正にその21世紀ニューヨーク版というか。
安直な例えすぎてすみません。
あの反復するリズムはどっちかっていうと Can かな。


以前は Antibalas Beat Orchestra と名乗ってただけあって、大所帯っぽい。
これはライブ凄いだろうね。絶対。渋さ知らズみたいなことになるのかな。

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それぐらいなんだよねえ。耳に残ったのは。


例えば今年のビッグな新譜として
Nine Inch NailsMaroon 5Linkin Park も発売してすぐ買って聞いたんだけど
「あ、そう」ってなもんで。
Bjork もよくわからず。


Patti Smith も Fountains of Waine もまあまあってとこ。
Arctic Monkeys は絶対1枚目のほうがいい。


Bright EyesJoss Stone ぐらいかなあ。「おっ」というレベルまで来たのは。


Elliot Smith の新譜がとてもよかったけど、あれは初期の未発表曲だしなあ。


そうだ。純然たる新譜じゃないけど、
Neil Young のこれまで未発表だった70年代初めのライブアルバムのシリーズ。
あれはいいね。現時点での 2007 No.1 は「Live at Massey Hall 1971」かもしれない。

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何の脈絡もなくはまって集めだしたものとして、


Sublime, Braian Jonestown Massacre, The Black Crowes
Shed Seven, Six. By Seven, Feeder, The Delgados


The Delgados 「Great Eastern」や
Six. By Seven のメジャーから切られた後の後期の諸作は今年の拾い物。
The Black Crowes 「Lost Crowes」は昨年発売されたアルバムの中ではベストだと思う。


あと、エモとポスト・パンクの間のバンドのをいつもよりたくさん買っている。

  1. / - , Versus , The Promise Ring , Euphone , rainer maria , Cursiveなど。
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紙ジャケ再発ものも相変わらずたくさん買ってる。というか買わされてる。


Paul Simon, Everthing But The Girl は昨年から引き続き。
最近だと、Squeeze と Sly & The Family Stone か。「暴動」はほんま素晴らしいね。
これから先としては Little Feat , Ry Cooder , Billy Bragg を買わなきゃと思ってる。
売れ残ってる Wishbone Ash も探して主なところは買い揃えたい。
あーいつもこんな感じだと金がいくらあっても足りない。


あれは去年だったか?
Fairport Convention の紙ジャケで探していた
「Liege And Lief」「Unhalfbricking」がようやく見つかったのは嬉しいところ。
どっちも5000円ぐらいした。仕方ない。
Marc Benno の「雑魚」もつい最近意外なところであっさり見つかった。


紙ジャケじゃないけど、Rhino から出た
The Doors のリマスター盤はボーナスが出たら全部買うつもり。

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Lloyd Cole の新譜がとてもよかった!とほんとは書きたかったんだけど、
よく見たら発売は昨年だった。それを最近になってようやく知ってる買ってるというテイタラク


Lloyd Cole はシンガーとして、ソングライターとして、
というかつまりシンガーソングライターとして(でもこの呼び方は違和感あり)
今はその長い音楽人生の中でも何度目かの長い長い旬の状態あるのではないだろうか。
地味で最近省みられないけど、幸福な円熟の仕方だと思う。

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日本は相変わらず聞いてなくて、
最近気になるのは The Band ApartBennie K ぐらい。
Grapevine の新譜がとてもよかった。
着々とスケールが大きくなって、王道ロックを名乗って恥ずかしくなくなってきた。素晴らしい。