東和免税店で解散。午後3時。
これからどうする?ってことになって特に予定なし。
地図を見ると近くに「景福宮」があったので、そこ行ってみようかと決まる。
地球の歩き方を参照すると、
「景福宮は李王朝の創始者李成桂が1394年に建てた王宮」とある。
大通りを北へと歩いていく。スタバがあった。
とてつもなく大きな劇場と美術館が並んで建っていた。国立劇場みたいなもんか。
美術館ではモーツァルト展が開催されていた。
景福宮周辺は東京だと霞ヶ関や国会議事堂に当たるのだろうか。
中央省庁のオフィスが入っていると思われる高層ビルがちらほらと建っている。
有名な「光化門」は工事中。白いフェンスで覆われていた。
回り込んで中に入り、広大な敷地を朱塗りの門の方までいくと、
真っ赤な民族衣装を身にまとった兵士たちが列を成しているところへ
鮮やかな青の民族衣装をまとった兵士たちが同じく列を成して現われて交代の儀式を行う。
「守門将交代式」という。
兵士たちは房飾りのついた薙刀のようなものを手にしている。
位の高そうな人たちが大きな旗竿を抱えている。
太鼓が打ち鳴らされる。韓国語、英語、日本語で状況の説明がなされる。
交代の儀式を終えて、青の人たちが門の中に入っていく、赤の人たちが門の外へと去っていく。
見れてラッキー。タイミングがよかった。
門の中へ。
大勢の人たちが入っていく。
僕と後輩はまごまごしていたらいかにも旅行者っぽく、
入口に立っていた係切符切りのおじいさんに入場券を買って来いと促される。
先輩は韓国の人たちの群れの中にすーっとうまいこと紛れ込んでただで入れた。
入場券を買いに行く。4000w なので600円弱か。
景福宮について、詳しくは
http://www.seoulnavi.com/miru/miru.php?id=1
「勤政殿」「思政殿」「千秋殿」と御殿が果てしなく続く。
(勤政殿は韓国最古の木造建築であるという)
どれがどれだったかみな似たようなものでよくわからず・・・
幾多の門をくぐりぬけ、ふと振り帰ると王宮の建物とその背景にソウルの高層ビル群。
「守門将交代式」の続きなのか、××殿のどれだったかにて、
赤の衣装を身にまとった人たちがまた列を成して現われて
なんらかの儀式を執り行って去っていった。
××堂・××閣クラスの小さな建物となると
そのいくつかは中に入ることができて、靴を脱いでお堂の中に入っていく。
位の高い人たちが住んでいたのだろうか。
白い壁、真っ赤な座布団、香炉を乗せる台、花鳥風月を描いた屏風、文机。
ここは外国人の観光客が多く、
ツアーのガイドに説明を受けながら歩いている日本人の団体をたくさん見かけた。
無料の日本語ガイドの説明を聞いているグループと途中で一緒になると
僕らはその端っこに混ざって時々話を聞いた。
とにかく奥の方まで行ってみようということになって、ひたすら歩き続ける。
いくつかの箇所は工事中となっていた。
奥の奥の最後の方に「香遠亭」ってのがあって、池の上に建てられた楼閣。
穏やかな水面に映る香遠亭と遠くに見える山、島に掛けられた小さな橋。
ここがベストなビューポイントであるようで
大勢の(セミ)プロ?のカメラマンが三脚にカメラを固定して写真を撮っていた。
一番奥の「集玉斎」まで行って、引き返す。
この景福宮の敷地内には「国立民族博物館」ってのがあるってことで
近かったので入ってみることにした。
北東部分。この辺りから子供向けエリアみたいなのも兼ねているようで、
十二支の像が飾られている広場では子供たちが龍の像に群がっていた。
あと、なんなのかよくわからず恐らく民話に関するものなんだろうけど、
「地下将軍」「地下大将軍」「地下女将軍」と書かれた杭のてっぺんに顔をくっつけたもの
(韓国版トーテムポール?)が立っていたり、
水木しげるの描く人間のような像が何体かまとまってぬぼっと立っていたりした。
国立民族博物館の中に入って、まずはコーラを飲んで休憩。1000w
http://www.seoulnavi.com/miru/miru.php?id=12
民族舞踏か何かを披露する催し物がちょうど終わったところで、
ホールから年配の観光客?がたくさん出てきた。
ここは常設展が3つかな、あとは企画展。
「ハバクと百済陶器」というのをやっていた。
常設展は韓国で理想とされる有名な貴族の生涯を再現することで
どういう儀式や祭礼が執り行われたのかを展示していく、といったもの。
当時使用された器物の展示だけではなく、
ミニチュアの人形を多用していて、わかりやすい。
3つのうちの1つ、日々の衣食住のコーナーではキムチを作る人々のミニチュアや
キムチのあれこれを解説するコンピューターの端末であるとか。
キムチも地方によって材料や味付けが全然違うようで、なるほどねえと思う。
見てると食べたくなる。
今後の料理としての方向性としてキムチの巻き寿司や
キムチ・スパゲティー、キムチ・バーガー、キムチ・ケーキ(!)が紹介される。
キムチ・バーガーはパンじゃなくて、ライス。これ、うまそうだ。