結婚式のビデオ撮影

昨日は先日下見したことを書いた、後輩の妹の結婚式のビデオ撮影。


黒のスーツ着て、白のYシャツにネクタイをして。
朝8時過ぎに到着して、15時ごろまでずっと撮影。
新郎新婦の準備や結婚式のリハーサルに始まって、実際の式と披露宴の終わりまで。
僕が手持ちのカメラを1台と、もう1台三脚を立てての2台構成で。
忙しかった。疲れた。
終わった後に、このところ六本木ヒルズで映画を見た後でよく食べに行くラーメン屋があって
漢字が難しくて名前を覚えてないんだけど、六本木ヒルズから日比谷線の駅の途中にあって、
そこで全部乗せ、餃子、生ビール。ついでに替え玉。
うまかった。「ああ、仕事したなあ!」という気分になった。
一仕事終えてスーツ姿でラーメン、餃子、生ビールってのはサラリーマンのようだ。
って普段の僕もサラリーマンではあるが。


撮影の間は飲まず・食わず。披露宴でグラスに水をもらったぐらいか。
結婚式場の係りの人たちって途中で飲み食いすることもないし、
もともとそういうものかと思ってたからいんだけど、
メインディッシュが手をつけられてないのを見ては、ああもったいない・・・と腹が鳴り、
ビールを注いだり注がれたりしてるのを撮ってると、ああ僕も飲みたい・・・と心の中で地団太。
黒子に徹して1人黙々と撮っていると、後輩の旦那がやってきて、
「飲んでないんですか?」「飲んでないんですよ」
「それはいかんですね」ってことでビール瓶とグラスを持って戻って来て注いでくれる。
まあ、いいやと思って飲む。
1杯ぐらいは飲んだうちに入らない。
一気に飲み干すとすかさず2杯目を注いでくれる。
「こいついいやつだなあ」と思った。
ほんの少しほろ酔いになってからのほうがうまく撮れるということを知る。
動きが滑らかになるし、同じ姿勢で撮っててプルプル震えることもない。
次撮る機会があったら、適度に飲みながらやろうかと思った。絶対その方がいい。


1日中小雨が降っていて、残念ながら外の庭園を利用した演出はできず。
(披露宴が始まる前に出席者が庭園で待っていると、奥の方から新郎新婦が現われる)
映像を撮る側からすると、この場面が使えないというのは非常に残念。
でもまあしょうがない。


今回の結婚式は新郎・新婦の希望により、
新婦の所属する教会の牧師さんに式を執り行って頂く事になった。
式場の専属の牧師さんではなく。そういう要望は受け入れてくれないところが多いようで、
2人がここの式場の人に相談したところオプションで「牧師の持込」という扱いになったそうだ。
そういうのも「持込」の対象となるのか!?驚くと同時に笑ってしまう。
これまで僕出てきた結婚式の中では、花嫁が父に付き添われて、
手順通りに賛美歌が歌われて指輪の交換があってってどれも同じようなものだったけど、
今回は牧師さんからスピーチがあって、新婦の友人たちによる歌の披露も行われた。


朝早く、始まる前から撮ってたので舞台裏というか、
ああ結婚式の始まる前ってこうなのか」ってのが少しわかった。
朝式場に着いたらちょうど新郎も着いたところで、思いっきり普段着。
どうですか?って聞いたら「いやー、どうにもこうにも実感がないんですよねえ」と。
式の始まる直前に新郎・新婦並んでるとこで聞いてみてもやはり同じ答え。
そういうものなんだろうなあ。
結婚式ってみな、歩くべき箇所をちゃんと歩いて、
ベールを上げたり、「誓います」と答えたり、堂々としている。
何回もリハーサルしてるのかと思いきや、どうも直前に1回やるだけなのか。
新郎もあれこれ質問する。どっち側に立つといいのかとか、
署名は日本語なのかローマ字なのか?とか(どっちでもいいとのこと)
なんにせよ、見てて、これって緊張するだろうなあと思った。
僕だったら一杯引っ掛けずにはできないのでは・・・


披露宴もつつがなく終わる。
新郎新婦が収まるように三脚を立てて撮ってたんだけど
いろんな人がその前に立つし、あんまり意味がなかった。
難しい、と思った。手持ちのカメラが2人いたほうがよっぽどうまく撮れる。
僕は出席した方々のテーブルを回って1人ずつ、2人へのメッセージを撮ったりした。
余興でビリーズブートキャンプが出てきて、撮ってる僕も笑ってしまう。
この秋、あちこちの披露宴で余興としてビリーが登場しているのだろう。


いい式だったなあと思う。
思うにこれまで出たどの結婚式・披露宴もよかったなあと。
どれも同じようでいて、どれも全然違ってて。
その人の人となりが程よく出てて。
そんなことを帰りの電車の中で考える。


撮り終えて、僕はここからが仕事。
PC に素材を取り込んで、編集。
いいもん作らないとなあと気合いを入れる。
さっそく今日から、次の3連休もメインはその作業か。
10月いっぱいかかるかも。


今日はとりあえず最初の1時間分、挙式の前の準備やリハーサルの場面を PC に取り込む。
ここは使う、ここは使わないのジャッジをする。
多少映画っぽい編集の方がいいかなと考える。変な自己主張はしたくなく、あくまで多少だけど。
オープニングをどうするかが悩ましい。
どう始まったらきれいで、自然で、2人の思い出にとってふさわしいか。
編集後の DVD を見ることになる周りの人たち、親族や友人たちにとってどうか。
新郎新婦の2人を中心に据えるのはごく当たり前として、
周りの人たちの喜んでいる姿を多く残すような編集にしようと思う。