台形の面積の求め方

悪名高き「ゆとり教育」によって
僕らが子供の頃習ったあれこれがバッサリ切り捨てられた、というか簡略化された。
(とはいえ円周率が「3」で教えられているというのはどうも嘘らしいけど・・・?)


その中の1つに台形の面積の求め方ってのがあって、
それがどうやら最近また教科書に復活するらしい。どっかで読んだ。


ふーん、と思ったが、その前に待てよ。
そもそも台形の面積ってどうやって求めるんだっけ??


・・・思い出せない。
縦×横ではさすがに出ないようなあ。
本来あるべき四辺が直角な四角形(これをなんと呼ぶかすら忘れている)から
2つの三角形の面積を求めて切り抜いた残り?
なんかもっと簡単だったような気がする。


何年か前「2次方程式の解の公式が思い出せなくて愕然とした」というのを書いた覚えがある。
それ以下。
(あなたは解の公式がそらで言えますか?)


じゃあ円の面積は?
「パイアールノニジョウ」
スッとではないが一応思い出せた。でも、このアールってなんだったっけ?
直径だったか、半径だったか、円周だったか。一瞬迷った。


小学校・中学校・高校とあれだけみっちり面積の求め方を仕込まれたというのに、
大学入ってその後社会に出て
日々の暮らしで面積を求めなきゃならない局面というのは1度も無かった。
本棚など、モノを買うに当たって広さがポイントになるものについては
縦・横・高さ、場合によっては面積・容積が売り場にてデータとして提示されている。
面積・容積が提示されてなかったとしても困りはしない。
実際に図ってみて思ったよりも数値的に足りないなんてイチャモンは
よほどの変人でもない限りつけない。


土地だってそう。面積は非常に重要なデータなので必ず提示されている。
つうかそもそも円とか正方形みたいなわかりやすい形の土地なんて少なくて
素人に計測の仕様が無い。


今ふと、売りに出されてる土地って台形っぽいのが多いよな、と思った。
台形の面積の求め方は習っといて損は無いかもしれない。
逆に平行四辺形なんていらないんじゃないか?
算数の教科書に出てくるようなきれいな平行四辺形って
現実の生活においてどれだけ存在するか?どれだけ重要な位置を占めるか?
まず、家具としてありえない。
よほど斬新なデザインで、あくまでデザインを楽しむものでない限りありえない。
使いにくいことこの上ない。
あとは?
・・・ひな祭りかなんかに出てくる菱形のお菓子ぐらいしか思いつかない。

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思うに、小中高とあれこれいろんなものを教えられ、詰め込まれたけど、
実際役に立ってるのはどれだけのものか。


覚えているのは一握り。
国語・英語・社会(地理・歴史)はまだ役に立ってるとして、
理科は小学生レベルのことしか覚えてないだろうし、
算数・数学が一番ひどいな。絶対。


じゃあ、小中高の勉強の時間が無駄だったか?と言うと僕はそうは思ってなくて
あれは結局のところ世の中の知識の広さを示されて
そのうちのどっか1つに興味を持ったときに自分でそれを広げていくための
レーニングだったのではないかと。
あくまで受験勉強という大枠を差し引いたほんのわずかな残りとしてだけど。