高校の友人がこれから半年間、インドに旅立つことになった。
先日集まって飲んでたときに
「オカチャン海外あちこち行ってるでしょ？インドは？」と聞かれた。
そういえば僕、インドには行ったことがないどころか
これまで特に行きたいと思ったこともなかった。
あったとしても「いつか行ってみたい」レベルであって、
「来年の休みで」みたいな具体的な検討をしたことは一度も無い。
なんでだろう？
インドという国に対して偏見であるとか嫌悪感であるとか抱いているわけではない。
むしろガンジス川であるとか、タージマハールであるとか、
ベタだけどあれこれ興味を持っている。
よく言われる公衆衛生面について不安を抱いているわけでもないし。
この前は誘われてインド音楽のライブにも行った。
でも、「インドは無茶苦茶はまるか、全然はまらないかどっちかだ」って話で
なんとなく僕は後者のような気がしている。特に根拠は無いが。ある種の勘として。
（そういう人ほど、いざ行ってみるとガツーーンと衝撃を受けて、はまるのかもしれないが）
行かない理由について今、考える。
・確かにカレーは大好きだが、インドカレーがベストってわけではない。
むしろ日本人があれこれ試行錯誤した結果どこの国とも言えなくなったカレーが好きである。
そりゃインドに行ったらもちろん本場のカレーを食べたいが、
旅行にかける意気込み、主たるモチベーションとはならないだろう。
・学生時代、夏休みを利用した長期の旅行となると多くの人がインドへと出掛け、
僕としては今更感・出遅れ感があるのは否めない。
友だちが行って戻ってきて「すげーよかった」と語ってるのを聞くと
その当時の僕は「だったら僕はいつか別なところに行ってやる」
と密かな対抗意識をうっすらと感じていた。
・はまりすぎたら怖い。いきなり悟りを開いて、日本を捨てるとか。
生きることの本質というか真実というか、
その歴史的蓄積を垣間見る可能性が最も高そうな国ってのはちょっと怖い。
いや、一番の理由はこういうことではないか。
・会社の１週間の休みでデリーやアグラ、ベナレスを駆け足で回って
タージマハールやあれこれ観光名所を見たところで、
例えそれがツアーだろうと個人旅行だろうと
インドという国の上っ面しか触れてないのではないか？
最低でも１ヶ月はバックパッカーとして
あちこち彷徨わないことには得られないものが多いのではないか？
彷徨うは大袈裟にしても、どこかの町や村にどっかりと腰を落ち着けて
ある程度の期間暮らしてみないことには何も分からないのではないか？
（そりゃどこの国もそうだろうけど、インドは特にその傾向が強そう）
だとしたら１週間の休みなんかじゃ全然足りなくて、完全にスクープアウト。
友人も今回行くに当たって会社辞めてるしなあ。
３０過ぎて会社辞めて長期で行くのだから、かなりの覚悟がいるよ。
で、もしそんなふうにしていくのなら僕だったらスペインを旅したいのだが・・・
まあ結局他に行ってみたい国がたくさんあるってことなんですよね。
最近また仕事が佳境に入ってきたので、
ひと段落したら海外旅行に出かけようとそればかり考えている。
次はニューヨークになりそうなんだけどね。
大学の友人２人がこの秋相次いでニューヨークに住み始めたってこともあり。
行かない手はないと。
