今年を振り返る その2

今年を振り返るってことで音楽と映画について。


まずは映画。面白かったと言えるのはこの8本かな。
見た順に、


硫黄島からの手紙
jackass number two」
マリー・アントワネット
リトル・ミス・サンシャイン
不都合な真実
ディパーテッド
スパイダーマン3」
ドリームガールズ
「バベル」


他にも、「ボラット」「稲の穂をゆらす風」「大日本人」などなど
全部で今年20本ぐらいを劇場で見たのかなあ。
これは多いか、少ないか。
今年後半は仕事が忙しくなって全然見に行けなかった。
というか、忙しい合間をぬってでも見たいという映画が全くなかった。
仕事が大変で疲れているときこそ、
映画館に足を運んで大きなスクリーンで映画を見るということが
「癒し」になったりするもんだけど。
(振り返ってみると「jackass number two」にはそれがあった。あの頃は大変だった・・・)
この年末年始も見たいなあと思うものはなし。


新作じゃないけど、DVDなどで見てよかったものとして、
ショーシャンクの空に」「断絶」「ユマニテ」「ワラッテイイトモ、
「New York Doll the story of Arthur "Killer Kane"」
あと、モンティ・パイソンの諸作。


パルプ・フィクション」を見直して、その良さを再認識したり。

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次、音楽。基本は半年前に書いたのと変わらない。
http://d.hatena.ne.jp/okmrtyhk/20070608


Damien Rice の「O」ばかり聞いてた。
しかもその中の「The Brower's Daughter」を。
新譜じゃないけど。今年最大の出会い。
いい曲を書く。とにかくいい曲を書く。
そして心に滲みるような声で弾き語る。
是非とも聞いてみてほしい。
この僕が珍しく、可能な限りシングルを買い集めた。
一般発売された「live from the union chapel」が今日届いた。
ずっと探していて、一時は海外の中古CDサイトで高いお金を出して買おうかどうか迷った。
今、聞いている。ほんと、いい声してる。
人を好きになったり、哀しいことがあったり、
日々生きていくってのがどういうことなのか、
その声と歌で伝えられる数少ない人の1人だと思う。


日本では七尾旅人。この人もまた天才だと思う。
今年出た「911 Fantasia」もすごかったけど
過去の作品も買い漁ってみた。天才としか呼びようがない。
来年は高額な値段がついている廃盤のシングルを amazon で買い集めるのだと思う。
「独自の世界観」ってことでは他に類を見ない。類を見なさすぎ。
この人の頭の中にはとんでもないものが広がっている。


どちらもシンガーソングライターってことになるか。
去年からそうだったけど、
今年もまた広い意味でのシンガーソングライターの作品ばかり聞いていた。
Ryan Adams , Bright Eyes, Pete Yorn , Badly Drawn Boy などなど。


今年よかったアルバムを挙げてみる。
Beirut 「The Flying Club Cup」
Devendra Banhart 「Smokey Rolls Down Thunder Canyon」
Spoon 「Ga Ga Ga Ga Ga」
Rufus WainwrightRufus does Judy at Carnegie Hall」
Ryan Adams 「Easy Tiger
Kip Hanrahan 「Beautiful Scars」
Fairport Convention 「Live at the BBC
Two Bands and a Legend 「Two Bands and a Legend」
Modest Mouse 「We Were Dead Before The Ship Even Sank」
V.A. 「A Tribute to Joni Mitchell
The Flaming Lips 「The Fearless Freaks」
Neil Young 「Live at Massey Hall 1971」
Elliot Smith 「New Moon」
Bright Eyes 「Cassandra」
Joss Stone 「Introducing Joss Stone
Antibalas 「Government Magic」


hitomi 「peace」
七尾旅人911 Fantasia」
MONO 「gone A Collection of EPs 2000_2007」
Grapevine 「From a smalltown」


この中から選ぶとしたら、Neil Young かねえ。
次点、Fairport Convention と、Kip Hanrahan


シングルでよかったのは Kate Nash の「Foundations」と
The Fratellisの「気取りやフラッツ」かな。
常日頃イギリスは終わったと言ってばかりの僕ですが、
アレだけたくさんの新人が出てくるならば
たまには「おっ!」と思うものも出てくるわけで。


見たライブでよかったのは、というかこれぐらいしか見れてないんだけど、
サマソニでの、Dinosaur Jr. と Blue Man Group
Dave Twomey のDJセット、
"Camouflage"関係で、Au Revoir Simone と David Thomas Broughton


そういえばかなりの回数聞いたってことでいえば、これも入る。
「洋楽ベストヒット 100」
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1204238&track=1
ティーブン・ビショップ「オン・アンド・オン」
リタ・クーリッジ「ウィアー・オール・アローン」
バグルス「ラジオスターの悲劇」
ルベッツ「シュガーベイビー・ラヴ」
シャーリーン「愛はかげろうのように」
グラス・ルーツ「今日を生きよう」
P.F.スローン「孤独の世界」
メッセンジャーズ「気になる女の子」
ミッシェル・ポルナレフシェリーに口づけ」
スティクス「べイヴ」
ジェヴェッタ・スティール「コーリング・ユー」
もう、何でも入ってる。
これの抜粋したCD-Rを自分で作ってそればかり聞いてたなあ。
他のオムニバスからも曲を足して、ってのを何枚か作って。
メッセンジャーズ「気になる女の子」は今年の大発見の1つだった。
ここまでかっこいい一発屋はそうそうないだろう。


今年は Tuxedomoon の新作や過去のマテリアルが幾つか世に出た年でもあった。
サントラの「Bardo Hotel Soundtrack」
過去の映像を集めたDVD「Super 8 Years」
そして活動30周年を記念して、発売されたボックスセット「7707」
(ニューアルバム、最近のライブ、過去の未発表曲集の3枚組と過去の映像を集めたDVD)
「7707」についてはまたいつか書きたい。


あと、書きそびれたんだけど今年読んで最も面白かった本として
「Songs in the Key of Z」というのがあって、
http://mapup.shop-pro.jp/?pid=2584000
古今東西アウトサイダー・ミュージック系アーティストの評伝を集めたもの。
The Shuggs に始まり、有名なところでは
JANDEK , Daniel Johnston , Syd Barret , Captain Beefheart
「はあ、世の中にはこんな音楽、こんな「天才」がいるのか」と目からウロコが落ちてばかりでした。
天才っつうか、ものすごく風変わりですっとこどっこいで奇妙奇天烈な「音楽」が、
本来ならば世に出ることなく終わるはずのものが、なんかの拍子でポロッと出てしまい・・・
(ただ単に金持ちだったり、特殊な才能はあっても世間一般の価値評価軸とは大きくずれていたり)
CD版もあります。


最後に、今年はまって、あるいは昨年から引き続きで買い集めたアーティスト。
Grandaddy, Foo Fighters, the innocence mission, The Black Crowes ,
Guided By Voices, The Delgados, Shed Seven, Feeder, +/- ,
The Brian Jonestown Massacre, Six. By Seven, Al Kooper,
Paul Simon ,Sublime, Butthole Surfers, The Rascals,
The ピーズ, 七尾旅人, The Backhorn, The Band Apart,
面影ラッキーホール, さかな, Pizzicato Five


紙ジャケだと、
AREA, Ry Cooder, Billy Bragg, Squeeze, Sly & The Family Stone,
Leonard Cohen, Soft Machine, Magazine, Bruce Springsteen,
Laura Nyro, Sunn O))), The Who, Everthing But The Girl,
JAGATARA, Barbee Boys, P-Model, Rebecca