今日で9連休も終わり。
始まる前は永遠の Long Varcation に思えたのが、あっさり終わってしまう。
バッチが異常終了で会社に向かった元日&誕生日が遠い昔のよう。
今回の9連休は毎日小説書いたし(今日書けば100枚になって、長編の第一部が感性)
DVDで映画もたくさん見たし、箱根駅伝も見たし、
ライヴに出かけ、演劇も見てと僕個人としてはとても充実していた。
前半は引きこもりがちな毎日だったけど、来週の3連休は毎日出歩くんでそこでバランスを取る。
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昨日はクリス君とスロウライダーの第10回公演「手オノをもってあつまれ!」を
新宿の Thater Tops に見に行く。
http://www.slowrider.net/
http://blog.chrisryu.com/2008/01/teono_wo_motte_atsumare.html
もう10回目か。本来ならば記念公演なわけですね。
そんな雰囲気全く無かったけど。本人たちも気がついてないのか、無頓着なのか。
舞台は小さく、今まで最もシンプル。
Bjork のプロモーションビデオのセットか?ソダーバーグの「ソラリス」かって感じの
近未来的なスタイリッシュかつ洗練された様子を「装った」電飾ありの白い壁。
(その電飾っぽいのも、単に照明でアナログにやってるだけですが)
これまで舞台の上に2階のある家を作りこむなど凝ったことをして
区切られたいくつもの空間を使い分けることで物語を語っていた劇団からすれば
そういうのに頼らなくなりつつあるってことなのか。
演出手法の健全な進化として、いいことだと思う。
物語がいい意味で抽象的になっていって、役者の動きと言葉だけで伝えられるようになる。
これまでの公演では椅子と言えば
「古い洋館に置いてあるようなどっしりとした椅子」というように具体的だったのが
今回は白い箱が置いてあるだけ。それが場面によっては他の家具にもなり、と
その時々の状況に応じて変わる。
そこに置かれたそれが何であるのか、見る人の想像力に委ねたわけだ。
これって簡単なようでいて、かなり難しいことであって。
ステージの上に単に白い箱を置けば済むって話じゃなくて、
役者の動きや他の舞台装置との関連性・関係性において人はそれを椅子と解釈するのであって。
それがきちんと語れるようになったって言うのは劇団として飛躍だと思う。
(昔からそれができてて、借りた小屋の都合で
作りこむときと作りこまないときがあるってだけなのかもしれないけど。
「わるくち草原の見はり塔」の時のように)
内容を一言で要約するならば
近未来の経済特区九州に進出する多国籍企業と経済難民と地元の人たちの話ってことになるのだが、
僕はずっとその枠組みに縛られてて本来のストーリーを見失ったまま大半を見てしまった。
追いついていくだけで精一杯。
「あ、そういうことだったのか」とだいたい気付いたのは終わり近く。
しかも根っこにあるそもそもの前提
(ここで描かれているのは××の中の出来事であるということ)は
見終わった後にクリス君や演出の山中君に聞かされてようやく理解するテイタラク。
アンケートに初めて、「よくわからなかった」と書いてしまった。
クリス君からその後あれこれ解釈について教えてもらい、
「あぁぁ!そういうことだったのか・・・」と。
なぜ登場人物たちがドアを開けられず何度か壁にぶつかるのか?など。
見ててもったいないことをした。頭の中は「???」だけで、それで終わってしまった。
役者の演技は格段にレベルアップ。
拙者ムニエルや THE SHANPOO HAT の役者が出てて、さすがにうまかった。存在感が違う。
その分元々スロウライダーの役者の人たちとのレベルの差が、微妙に目に付いてしまったかな・・・
見てて違和感はなかったけど、後から振り返って思いだしてみるに。
あと、クリス君はホラーっぽくないって言ってたけど僕からすればこれはやっぱホラーで。
人間の心の奥底に潜んでいるものを明るみに出したとき、
それがどれだけ得体の知れないものなのかを描くって意味ではやはりこれはホラーなのだと思う。
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その後、クリス君と韓国料理の店に入ってあれこれ話す。
韓式軍隊鍋ってのがあって、食べてみる。初めて見た。
チゲ鍋にソーセージやスパム系のハム、溶けるチーズを入れて食べる。うまかった。
店の人になんで軍隊鍋と言うか聞いてみたら、
朝鮮戦争のときにアメリカ軍が始めたものだからってことだった。
なるほどね。肉の替わりに軍隊で支給されるランチョンミートを使ったってとこか。
調べてみたら、「プデチゲ」と言うらしい。
http://ni-korea.jp/gourmet/dish/recipe.php?id=023
http://www.ajinomoto.co.jp/cookdo/korea/m01/03.htm
http://www.seoulnavi.com/food/food_r_article.php?id=328