「新春恒例!渋さ知らズ大オーケストラ」

okmrtyhk2008-01-14


昨日の夜は fire 氏の誘いにより、ラボの方たちと
渋さ知らズ大オーケストラを渋谷 O-EASTに見に行く。
(見に行くって言っても、帰りに現地集合。僕は一人、前から2列目で見てた)


O-EAST で見るのは2003年以来。
僕にとってあれはベストな渋さの1つ。
見るにはちょうどいいサイズの箱だと思う。
(なお、このときのビデオに僕、客席でチラッと映っています)


メンバーは昔から比べると増えたり減ったりしつつも、
まあだいたいいつもの人たちだったように思う。
「渋響」のブックレットに写ってる人はほとんどいたんじゃないかな。
それが今の代表メンバーってことで。


いつもと違ってたのは、お祭りごとなのか
ライブペインティングで龍の絵を描いてた人やバナナを持って踊るダンサーが2人いた。
ステージ上の幕にヨーロッパのジャズフェスに参加したときの道中の映像が流れてたんだけど、
この上にリアルタイムに絵を描いて合成するってこともしてた。


演奏したのは「鰤風」「Fight on the corner」「We are a Fisherman Band」
など恐らく「渋響」の曲が4つ並んで(聞き込んでないんで、覚束ないです)
その後はお馴染みのナンバー。覚えている限りで
「ライオン」「Pチャン」「ひこーき」「ナーダム」と来て
「本多工務店のテーマ」の後はクロージングのパンクナンバーってことで
「仙頭」「火男」「ステキチ」って並んだように思う。
18時に始まって、終わったのは21時半近く。
3時間近くやってたけどあっという間だった。
ソロも短めで、彼らにしては「割と」コンパクトだった。


途中、スペシャルゲストってことで
sandii とどっかのフラダンススクールと思われるダンサーたち。
(最前列近くにいたのではいていた短いスカートの中を見ることができた。
 というか覗き込んでいた。中は黒だったり白だったり・・・)
sandii は「蘇州夜曲」ともう1曲ハワイアンな曲を歌った。
MCの渡部真一曰く、不破大輔のアイドルなのだという。
「公私混同も甚だしい!」


渡部真一で言えば、この日も絶好調。
MCで渋さしらズのことを「日本一(世界一?)めでたいバンド」と呼ぶことにしたと宣言。
笑ったのは、「新春メデタイ」コンサートなのはいいが、
13日の今日が仕事始めでそれまで何してたかって言うと実家で寝てたっていう
メンバーが2人もいた!めでたすぎんじゃねーの!というくだり。


最初のうちはゆったりめだったのが、後半俄然ヒートアップ。
僕も最後の方、曲に合わせて叫んで、拳を振り上げ、飛び跳ねてた。
「本多工務店のテーマ」からのモッシュピットは例のごとく大騒ぎでしたよ。
やっぱいいわ。年に1度は見とかないと。
一昨年は池袋ロサと野音KONONO NO.1 のと2回見たけど、昨年は1度も見なかった。
昨年がイマイチな年だったのは年の初めに渋さを見なかったからかもしれない。
エネルギーを分けてもらうって意味でね。


ラボの方たちは今回が初めてだったので、とても興奮してた。これはすごいと。
社員全員に見せたい、社員をあの中に紛れ込ませたい、
新入社員の試験はあの中に放り込ましてやりたいと。
既に10回ぐらい見ている僕からしたら、今日の出来は平均点かな。
可もなく不可もなかった。


というか、40人がステージに上がってフリージャズ、白塗りの人もいますっつうことで
突然変異の異物として現われ、それがフジロックなんかで口コミで人気になって
世の中に受け入れられていくという過程が一段落した今、
AVEXでメジャーデビューも果たして、
若い盛りの旬の時期が終わって
今、渋さ知らズは中年に差し掛かっているのかもしれない。
こういう存在そのものが新機軸のバンド形態だと
その後の方向性において新機軸ってのは打ち出しにくい。
このままいつも通りの渋さ知らズであり続けるんだろうけど、
うーんまあこんな感じで年老いていくんだろうな。
20年後も30年後も同じようにやっていく。
メンバーがどんどん入れ替わって、ときには小さなライブハウスで小さな編成で。
そんなことを見ながら思った。


とは言いつつも、見るに値するグループであることに変わりはなく、
3月28日、場所は同じで
渋さ知らズオーケストラ vs. パノラマ・スティール・オーケストラ」
ってのも見に行こうかと。