mixiに書いたことを加筆修正。すいません。
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会社の後輩から、
「いいっす!まじいいっす!!オカムラさん読んでください!!!」
と言われてもらった、「ソラニン」全2巻。
http://www.amazon.co.jp/dp/4091533213/
読み終えて今、僕も同じことを言う。
「いいっす!まじいいっす!!読んでください!!!」
話は大学出てもバンドやっててモラトリアムな人たちの
まあ要するにあれなわけですけど、
いや、ほんとありがちな話なんですけど!!
いい。
これが映画化なのも頷ける。
こういう話、ほんと大好き。
そりゃまあ批判したらいろいろあるけどさ、
ロックに魅せられてギターを手にして演奏することの意味。
それをここまで清々しく描かれたらね。
なんか、岡崎京子の「Pink」思い出したよ。
読み終えて、号泣。
原作の漫画ってことでは「アイデン&ティティ」より断然いい。
2巻後半の演奏のシーンがさ、キラキラと眩しかった。
そう、こういうことなんだよ。
いいんだよ、これで。
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浅野いにおは以前読んだことがあった。
青森駅前の Village Vanguard にて「素晴らしい世界」が目に留まって、
なんとなく手に取ったのが始まり。
短編のオムニバスなんだけど、正直、玉石混交で石の方が多かった。
「ソラニン」も読むまでは全然期待してませんでした。
選ばれたバンドにはなぜかマジックが宿る。どんなに下手であったとしても。
それと同じことがこの漫画には起きているのだと思う。
下手だとは思わない。
でも、どこかで見かけた、ありふれた情景、ありふれたセリフばかり。
なのにそれがかけがえのないものになっていく、そんな瞬間に満ち満ちていて。
この世界はなんだかとっても哀しい。
だけど、生きていかなきゃならない。
いろんなことが続いていくのだし。
そういうことの1つ1つが、うまく描けていると思う。
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/12/05
- メディア: コミック
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