京都、ショートトリップ その3

okmrtyhk2008-02-27


日曜日。結婚式当日。
朝7時にメールが届いて目が覚める。
その後9時まで寝たり覚めたりウツラウツラして過ごす。
今回もまたビデオ撮影をすることになっていて、
ホテルからすぐ近くにある式場には10時過ぎに着けばいい。
風呂に入ったりのんびり過ごしてチェックアウト。


外は雪が積もっていた。
大粒のボタン雪が強い風に舞っていて、前日はまるで青森のようだった。
この日もまた、目の前の景色は青森のどこかの町外れのようで。
雪は依然としてパラパラと降り続けている。


式場を見つけて中に入る。
正に京都チックな日本庭園。しかも雪化粧。風情があった。
ビデオを撮ってても「いい映像だなあ」と。
「京都洛東迎賓館」という場所。
http://www.kr-geihinkan.com/history.html
ホームページから引用すると、
「京都洛東迎賓館の建物は昭和11年の創建。
 サンフランシスコ講和条約の全権委員や吉田内閣で国務大臣を務めた、
 大野木秀次郎の自邸として建てられたものです。」
披露宴の合間にその歴史が語られる。
吉田茂岸信介などその時々の首相が訪れて、・・・ってことで
広間には吉田茂による額入りの書が飾られていた。
結婚式は1日に1組のみ限定、貸切で式が行なえる。


今回の撮影は京都という場所の都合上事前に下見もなく、
進行表だけ事前にもらってぶっつけ本番。
新郎とも特に打ち合わせせず。
「いやー、後はオカムラさん全部お任せしますんで好きに撮っちゃってください」
ってなことでその場で流れに任せて撮っていく。
これまでとは違って専任のカメラマンとして撮るのではなく
出席者として撮っていたので慌しくて大変だった。
食べつつ飲みつつ撮影もしつつ。
やっぱ撮るなら撮影だけに専念したい、
あるいは出席者として飲んで飲んで騒ぎたいと思った。
結局ずっと飲みっぱなし。ビールにワインに無節操に。
新郎に注がれたビールを代わりに飲んだりもしたな。


肝心の撮影はちゃんとできたけど、
酔っ払っててあれこれいろんなものを忘れてきてしまった。
バッテリーに充電器に未使用のテープに撮影済みのテープに・・・
帰りの新幹線に乗ってから気付いて、慌てて式場に電話する。
「新郎にお渡ししました」と聞いてほっとする。


結婚式は雪の降る中、庭園で。
こういうの初めて見たなあと1つだけ書いておきたいことがあって。
人前式だったんだけど、「水合わせの儀」というのがあって、
新郎新婦の母親がそれぞれ自分の息子・娘のグラスに水を注いで、
その後に「今日からの新しい子供」ってことで
新郎の母親が新婦に、新婦の母親が新郎にそれぞれ水を注ぎ足して、
両家の水が混ざり合ったのを飲むというもの。
関西ではポピュラーなのかな。
結婚という出来事を端的に象徴する儀式だなあと思った。
こういうのっていろんな国でいろんな民族が
様々なバリエーションで行なっているのではないか?


撮影後の後片付けとかしてたら一緒に出席した会社の人たちに置いてかれて
1人で新幹線に乗って帰る。
披露宴で散々食べておなか空いてないというのに
この機会逃したらちょっと後悔すると京都駅で駅弁を買う。
確か名前は「祇園弁当」だったかな。いかにもな。京風薄味で煮物が中心。
ビールを飲んでたらいつのまにか眠ってしまっていた。
気付いたら東京に着いていた。


京都にはまたゆっくりと行きたいなあと思う。
これまで2回が冬真っ盛りだったから、春か夏か秋に。
ジンから聞いた話では、京都は初夏の貴船ってとこがいいらしく。
川床で料理が出されて、食べるという。