土曜日。西荻でカモレのライブがあるんですけど、見に行きませんか?と誘われる。
この日は平日の疲れでグッタリしていて予定なし。
昼近くまで寝てて、その後また昼寝。体調がよくなくて小説は全然書けず。
当初予定では1日中バリバリ書いてるはずなのに。
まあ、でも無理しない。こういう日はライブを見に行くに限る。
見に行ったのはカモレ主宰のアコースティックなイベント。
「アコガモレナイト 第二夜」
吉祥寺のパルコで本を見た後、西荻へ。ラーメン屋で食べて駅で待ち合わせ。
この日一緒に見に行く夫婦の結婚式が2月にあって、僕はこの時ビデオ撮影をした。
2次会でカモレのヴォーカルの子がギターで弾き語りをした。
その時いい印象を持ったので、いつかバンドとしてのカモレを見てみたいと思っていた。
http://www.kamore.net/
ライブハウスに入ったときには既に1組目が終了。2組目から見る。
■砂場
ギター、ベース、ドラムの3ピース。
長野出身でメンバーが長野、東京、名古屋に住むという。
どうやって日々練習しているのか不思議で仕方がない。
レミオロメン系っつうのか。その手の唄もの。
1曲目と2曲目がよかった。
演奏の上手い下手はさておき、なかなかいい曲を書く。
だけどまだまだ普通かな。
■笹口騒音オーケストラ
すごかった。なんだこりゃと思った。いい意味で。
ギター弾き語り、ハーモニカあり。
ものすごーくざっくり括るとJANDEK系のアシッド・フォークってことになるのかねえ。
上がってるのか天然なのか、いっぱいいっぱいでしどろもどろのMCの連発で場内失笑・爆笑の渦。
友部正人の「一本道」とU2の「Van Diemen's Land」という渋い選曲でカヴァー。
昨日バイトが休みだったので作った歌ってのが続く。
キモさスレスレなんだけど本人はいたって真面目。
恥ずかしいのか、曲はいつも唐突に終わらせる。
もしかしたら天才かもしれない。
声が全然出てなくて歌えてないんだけど、曲はイノセントなよさがあった。
カモレのヴォーカルがスペシャルゲストでステージに立った「百合ケ浜」はとても良かった。
もったいないぐらいに。
そこからの2・3曲も普通にいい曲だった。
なんだかとても気になった。
■サジカゲン
今回の大収穫。札幌から来たゆずみたいなギター弾き語り2人組。
最初の「怪獣の唄」でゾクッと来た。すげえ・・・
声の伸び、張り、ハーモニー。曲そのものの良さも別次元。演奏もこなれてる。
非の打ち所がない。メジャー・デビューしててもおかしくないよ?
アンコールでやった「ピクニック」も名曲。
演奏して、自分たちの音楽を伝える喜びってのが伝わってきた。
このユニット、行けるかも。
帰りにCD-Rを買った。僕としては珍しく、ライブハウスでの手売りで。
2人組としては今日が最後で、これからはバンド編成になるという。
いつかまた見たい。絶対。
もう一回書くけど、メジャー・デビューしてもおかしくないよ?
世の中に求められるものを、持っている。
■カモレ
こちらもいいバンドだった。見れてよかった。
トータルなバンドとしての存在感、「カモレ」と呼ぶべきものがあった。
でも、ヴォーカルの子がどうしても突出してるんだよなあ。MC含めて。
曲、というか詩がよくて、やっぱこの子が書いてるのだろう。
ギターもベースもうまいんだけどね。バックバンドっぽいんだよなあ・・・
見てて Cat Power とか Julie Doiron の千葉県版って思うのは褒めすぎ?
なんにせよ、思い浮かぶのは女性シンガーソングライターなんですよね。
こちらもアンコールあり。
曲を求めたら「ヴァン・ヘイレン」という声が上がるも、
今日はアコースティックだからと別な曲になる。
なんだろ?「Jump」のカヴァーだったりするのか。
終演後「CD買いましたよ」とドラムの子とちょっとだけ話す。
カヴァーじゃなくて、そういう雰囲気の曲があってとのことだった。
なお、カモレってフランス語でなんかかなって思っていたら
貨物列車の略だということがわかった。
自主制作のCD「よあけまえ」を買って、家に帰ってきてさっそく聞いた。
結婚式の2次会で聞いた「HB」が入っていなくて残念。
読み返してみるとあんまりほめてないんだけど、
このバンド「何か」を持ってるバンドなのは確か。
また機会があったら見たいと思う。
アコースティックじゃない演奏も聞いてみたい。