映画部の新人歓迎会

月曜は会社の映画部の新人歓迎会。
竹芝本社の社食の半分が夜は仕切られて居酒屋っぽくなるという通称「2パプ」で。
(そういえば何年か前、テレビのニュースの街の話題的なコーナーで
 「ユニークな社食」ってことで取り上げられたことがある)


来てくれた新人は五人。
映画の話はほとんどなしで、会社のことばかり聞かれて話していたように思う。
新人たちは今、どの事業部に配属されるか発表を前にしている時期なので
一番興味があるのはそこのところ。
研修の場で出会う以外の「普通」の先輩たちを前にして、
どの事業部はどういう雰囲気かということが気になって仕方がない。


あと、会社での過ごし方。偉そうにもあれこれ助言する。
「今は研修でJAVAをやってるから、JAVAができるできないってのが
 仕事ができるできないに直結するように見えるけど、
 実際にプロジェクトを通じて何年かやっていくようになると
 そこのところは重要なファクターではないことに気づく。
 もちろんJAVAであるとか、IT技術に詳しいに越したことない。
 しかし、それだけが全てではない。
 世の中にはいろんな人がいるように、いろんなSEがいていい。
 僕中は入社時点でWindowsに初めて触って、何にも分からず。
 でも結局そんな感じで10年やってこれた」


「お客さんの前できちんとものが言えて物事を決められる、
 そのときお客さんが言ってた、あるいは言おうとしていた
『思い』を漏らさず汲み取ることができる。
 そういうことができなかったら、うちの会社だと
 いくらJAVAができたところで仕事にならない。
 SIerはつまるところゼネコンであって、
 工程管理や仕様管理、リスクやコストの管理がメインの仕事になる。
 ゼネコンの一社員は建設現場に足しげく通って状況をウオッチして
 問題があったら手を打っていくだろうけど、自ら釘を打つことはない」


「個人的な意見として、情報処理の資格よりも簿記を取得した方がいい。
 いろんな業界のいろんなお客さんのプロジェクトに関わることがあって
 その業界ごとに業務知識ってのは千差万別だけど、
 会計に関する知識はどこに行っても一緒。
 そのバックボーンがあるかないかでかなり違う。
 お客さんの担当者が経理部門の人だったりすると
 最低限の簿記の知識がある前提で話してきて、何も知らないとかなり辛い。
 直接会計に関係のないシステムを構築することになったとしても
 そのシステムで金と人と情報はどう流れていくのか?
 それはどういう形を取って流れていくのか?
 という視点で物事を考えられるようになる。
 その業界特有の上っ面に惑わされることが減ってくる」


「おまけとして。朝早いと一目置かれるので、朝は絶対早い方がいい。
 忙しくて毎日夜遅くて終電とか徹夜になりそうな状況だったとしても
『その分君は朝早いから』ってことでさっさと帰れる雰囲気を醸し出せる。
 朝2時間早く来ることと、夜4時間多く仕事することだったら、前者の方が得」


などなど。読み返すとほんと偉そうだ。
別に僕、簿記を持ってるわけでもなんでもないんだけど。


今年は4月頭の新人向けクラブ紹介も若手に任せて、僕は出席せず。
例年僕が発表していたのだが、「暗い」「やる気がない」と不評だったので・・・
というか僕が中心になって動かしていて
僕がいないと何も動かないという映画部だったんだけど、
そこから脱却したくて。去年からそれを強く意識しだした。
今年は若手が自ら作品を撮ってくれそうなので
それが軌道に乗ったら僕はもうご隠居みたいになれるのかも。