7000枚問題

「CD7000枚」って話があちこちで広まってて、僕の周りでは枚数は別として
「なんかすごい規模でたくさん持ってる人」っていうのが認知されつつある。
今、オカムラ=そこ、かもしれない。
例えばPJ関係の飲み会があって、今回初めて一緒に仕事する人と話して、
「えーと、あー、オカムラさんってCDたくさん持ってるんでしょ?どれぐらい」
「7000枚ぐらいっすかねえ」
「うわーそりゃすごいねぇ!」っていう。で、必ず収納と地震の話になる。


先日もそういう流れになって、ある人からこういう指摘を受ける。
オカムラさん独身でしょ?同じ趣味の人と出会ったらさ、その人も7000枚でしょ?
 でさ、結婚したら倍になるんでしょ?すごいよね」
すごいよねって、そりゃあんた・・・


何がややこしいかってのを考えた。
ロックを中心に7000枚だというとき、2000枚から3000枚はかぶるんじゃないかと思う。
どこをスタートにしようと
大御所の有名なアルバムってのは結局買うことになるから。
60年代・70年代は特にそうなる。
「ロック名盤500」みたいなガイドブックを頼りにするタイプだとさらにかぶる。
そういうの1枚1枚選別して重複を排除した棚とするか?
じゃあどっちのを?
「取り出して聞いてるとなんとなくCDかジャケットが磨り減りそうな気がするから
 オレのはしまっとく、オマエのを聞く」みたいなしみったれたことを言い出してみたり。


めんどくさいのは、向こうが発売時のを持っていて、僕が再発盤を持っていて、
ジャケットが微妙に違ったりボーナストラックが微妙に違っている場合。
これをどう扱うか?別物なのか?同じなのか?
そういうのをイチイチ議論しだしたり。
意見の隔たりにムッとなってムキになって「じゃあこれは」ってのを朝までやってたり。


あるいは、どちらもコレクターだから、
一緒にして混ぜるということはなく、棚は別々。
そうなると何のひねりもなく14000枚。同じアルバムがかぶりまくって。
つうかそんなの、どう考えても置き場があるわけがない。


結論としては、僕と同じだけの枚数のCDを持ってる人と結婚してはならない。
・・・ま、いるわけないか。


でもこの話、いつの日か最大の一番のネックになるんだろうね。
「CD7000枚」の話になったとき、こういう展開になることが多い。
「でさ、オカムラ君独身でしょ?今だからできてるんであって、
 結婚することになったらどうすんの?あれだけたくさんあって」
どうすんの?って僕が聞きたい。
とある女性に聞いた場合、
「トランクルーム借りてるんでしょ?そこに突っ込んじゃえば」と言われた。


普通の感覚を持っている女性は、7000枚のCDを見て難色を示すと思う。
壁がそれで全て埋まってしまう。それぐらいならそこにソファーの1つでも置きたい。
というか、びっしり7000枚置かれてるってのはなにかしら圧迫感を感じさせるものであるし、
どこかなんか物事のバランスが崩れているような印象を受ける。
「これだけたくさんあって、7000枚だっけ?全部聞いてるの?」って聞かれて
「いや、よく聞くのって200枚もないかな。ほとんどは1回聞いただけ」と答える。
信じられない、という顔をされる。
「じゃあ売ったら?」「買わなきゃいいじゃない?」って言われる。
よくて、「じゃあどっか仕舞っといて聞きたくなったら取りに行けば」ぐらいか。
でもね、それができるなら苦労しないんですよ。


そんなこんなで、一生独身。


僕は今、実家に暮らしてて30代で、7000枚のCDを持っていて、
「どうにかしなさいよ」と言われている女性のことを想像した。