(R)ラインに乗って、「COURT ST」で下りたんだったか。
イースト・リバー沿いまで数ブロック歩く。
ブルックリン・ハイツ。高級住宅地。
ただし、同期の住んでいるホワイトチェスターのような一軒家ではなく、高級アパート。
落ち着いた、上品な雰囲気を漂わせている。静けさに包まれている。
川沿いに出る。ブルックリン・プロムナード。
川に沿って長く続く、遊歩道。木陰に包まれたベンチが並んでいる。
目の前にはマンハッタンが広がっている。ここで静かな時間を過ごすととてもいいだろう。
次にニューヨーク来ることがあったら、こういう場所でのんびりと1日を過ごしたい。
この界隈とチャイナタウンを知ってたら、ニューヨークはぐっと楽しめる場所になるんじゃないか。
プロムナードを歩く。川縁には平べったい灰色の倉庫が並んでいる。
ジョギングを楽しむ人がいる。ゆっくりと走っている。
坂道に出て、下っていく。
ブルックリン・ブリッジのたもとへ。小さな広場に出る。
ボードウォークのように地面が板張りになっている。
有名な「リバー・カフェ」が目の前にあった。
(旅行会社のオプショナルでマンハッタンの夜景を見ながらディナー、って言うとここ)
緑に包まれて、洒落てる。確かにこれならムードあるよね。
この「リバー・カフェ」の近くに、「Grimald's Pizzeria」という有名なピザ屋がある。
ザガットのピザ部門で何年か連続してトップを獲得してニューヨークNo.1と称される。
この広場には大きな望遠鏡のオブジェ?が置かれていて、
テレビ番組なのか、クルーが機材をセッティングして何やら撮影していた。
通り掛かりの観光客なのかな、
文字を書いた紙を両手に広げて巨大なレンズの前に立って何か言ってる。それを撮影する。
その横には持ち運び可能な小型のトランポリンが組み立てられていた。
いったい何の番組なのだろう?
橋を見上げる。実に大きい。
「ブルックリン・ブリッジは今年で125周年」と書かれた看板を見かける。
ちなんだフェスティバルも開催されるようだ。
橋は2層になっていて、下は車が通り、上は人と自転車が通る。
上の方の道はアスファルトではなく、木製。板が敷き詰められている。
時々張り替えるのだろうけど、125年前も同じようにこの板張りの道を人は歩いたのだろう。
橋を渡る前にこの界隈をもう少し歩く。
通称「D.U.M.B.O」というアートの街。(Down Under the Manhattan Bridge Overpass)
レンガ造りの倉庫が立ち並ぶ。
中はギャラリーや、スタジオ。
その中の1つでは回転木馬に乗りながら演じるという、アート性の高い演劇が上演されていた。
「Nouvel and the Carousel」↓ここで紹介されている。
http://nymag.com/news/intelligencer/45798/
本屋兼ギャラリーみたいな店があって、入ってみる。「The powerHouse」
http://www.powerhousebooks.com/
ガラス張りの広々としたスペースに写真集や画集がディスプレイされている。
僕はこういうとこ弱くて、見るもの皆欲しくなってしまう。
買ったのは、「powerHouse Magazine Issue 1: No Sleep 'Til Brooklyn」$10.00
http://www.thepowerhousemagazine.com/NoSleepTilBrooklyn.html
http://www.amazon.co.jp/dp/1576873579
この「The powerHouse」で出してる雑誌。
写真で語るブルックリンってとこかな。
ヒップホップ、ブレイクダンス、グラフィティ・アート。
ターンテーブル。階段にたむろする黒人たち。拳銃。ゴールドのアクセサリー。
「ブルックリン」と聞いて思い出すイメージそのまま。
あともう1つ買ったのが、「Boring Postcards USA」という
60年代・70年代を中心としたアメリカの古きよき光景を切り取った
ごくごく普通のポストカードを集めたもの。$9.95
ホテルのプールだとか、ショッピングセンターの駐車場であるとか。
カラフルでノスタルジック。というか、今の時代からするとエキゾチック。レトロ・フューチャー。
音楽ジャンルのラウンジってこういう雰囲気を狙ってるよね。という正にそのまま。
見てて飽きない。いいものを買った。
http://www.amazon.co.jp/dp/0714840009
Beastie Boys の2枚組ベスト「The Sounds of Science」の豪華写真集は買うかどうか迷って、諦めた。
50ドルぐらいして高かったというのと、大きすぎてその後持ち運ぶのも不便だろうと。
探せば日本で帰そうだし。というか amazon に普通にありそう。というか、あった。買おっと。
http://www.amazon.co.jp/dp/1576871053
というか、今みたらこれも「The powerHouse Books」になってんじゃん。
ペラペラめくったら、ほんとかっこよかった。
川に面した小さな公園があって、ここで一休み。
平日の午後ということもあってか、木陰のベンチも人がまばら。
芝生の上をやせっぽっちなスプリンクラーがゆっくり回転しながら水を撒いている。
青空。芝生がやけに眩しく感じられた。
それは晴れていて、風は涼しく、
ブルックリン・ブリッジを歩いて渡ってマンハッタンを眺めるには最高の日。
緩やかな坂道。競技用の自転車に乗った人たちがシャーッと駆け上がっていく。
老若男女、様々な国から来た観光客が前を、後ろを歩く。
雲1つない青空の下、橋の間から見えたマンハッタンのビルの群れは
すくっと迷いもなく立っていて、誇らしげだ。
僕がこのニューヨーク滞在で見た風景の中では最も素晴らしかった。
ニューヨーク大学なのかコロンビア大学なのか、卒業生が3人、
黒のガウンと帽子の例の出で立ちで記念撮影をしていた。
マンハッタン側に渡る。
「Verizon」という全米2位の電話会社の本社ビル(だと思う)と、
その近くに市庁舎の尖塔が見えた。
高層ビルがすぐ目の前に聳え立つ。
様々なデザインのビル。様々なデザインの窓。
それぞれの中に広がる空間のことを思う。