ニューヨーク その35(6月5日)

okmrtyhk2008-07-03


2時間おきに目を覚まして、その度に時計を見て、ああまだ朝じゃないとほっとする。
それを何度か繰り返して5時過ぎになって、起き上がる。
熱が下がっている。よかった。
もう1度シャワーを浴びる。スーツケースにあれこれ詰める。
6時前に後輩を起こして、空港へ。見送りに来てくれる。
後輩の冬物のコートを日本まで運ぶことになった。
ニューヨークから航空便で送ると1万ぐらいかかる。
スーツケースと一緒に送るなら、ただになる。
IKEAの大きなビニール袋にコートを詰めて、後輩がそれを持っていく。


(F)ラインに乗って、「Jay St.」へ。ここで(A)ラインに乗り換える。
6時過ぎ。駅は時間が時間だったためなかなか地下鉄が来ない。
早朝勤務に就く人たちがホームに集まってくる。
ホームの天井から雫が落ちてくる。


(A)ラインはJFK国際空港の近くまで走っている。
かなりの距離になる。ブルックリンを西から東に横断することになる。
周りの建物という建物がグラフィティ・アートに包まれた駅もあれば
閑静な住宅地の広がる駅もあった。


「Howard Beach」という近未来的なデザインの駅で降りる。
ここから Air Train に乗り換える。5ドル。
この駅では珍しく、「まもなく列車がまいります」と日本語でアナウンスが流れた。
ニューヨークを歩いていてもめったに日本語は目にしなかった。
スペイン語ぐらいかなあ。街中の広告とか案内で、英語と一緒に表記されているのは。


モノレールに乗る。各ターミナルごとに、1から順番に停車する。
僕の乗るアメリカン航空はターミナル8だったため、ぐるっと1周することになる。
空港で働いている職員たちがスタバかなんかの長いコーヒーの容器を手に乗り込んでくる。
大きな荷物を手にした旅行者たちが下りていく。


ターミナル8に到着して、アメリカン航空のチェックイン・カウンターへ。
エコノミーの列に並ぶ。Eチケットありますって言ってパスポートと旅程表を渡す。
スーツケースと、後輩のコートの入った IKEA の袋を預ける。
搭乗券をもらう。ここで後輩とは「じゃあ」って感じでさっくり別れる。
空港は特に見て回るものもなく、出国手続きもなく、手荷物検査を受けて
あとは搭乗ゲートのロビーで待つだけ。


ベネズエラコーヒーの店があって、そこで Cafe Campesino ってのをオーダーする。
メディアムサイズで 2.28ドル。シナモンなどで香り付けされていて、おいしい。
結局2回買って飲んだ。


待っている間、「カンバセイション・ピース」を読む。
フライトは 11:50 で、7時過ぎには空港に到着していた。
ものすごく時間があって、ずっと本を読んでいた。
周りはアジア系の人たちが多かった。
行きのときと同様、成田に立ち寄って、タイかベトナムへと向かうのだろう。


大家さんと会社にお土産買ってかないとな、と Duty Free でチョコを買う。
会社には自由の女神が印刷された、ベタベタなチョコを買う。
Godiva ニューヨーク仕様のチョコってのもあって、24ドル。
いいなあと思うが、買って帰る相手がいるわけでもなし。
買わない。自分用に買っても侘しいだけだし。


前半戦泊めてもらった同期に電話する。9時の始業前に掛けたのにつながらず。
ま、いいかと思う。「今からニューヨーク出るよ、ありがとう」程度のことだったので
わざわざ電話するまでもない。
レンタルの携帯がほぼ電池切れに近かったので電源を切る。
FOMAのカードを自分のに入れ替える。


腹が下ってて、何回かトイレに駆け込む。


時間が来て、機内へ。
頼まれて、後ろの座席のおばあさんのスーツケースを頭上のトランクにしまう。
通路側の席で、隣にはタイかベトナムのおばさんたちが座る。
法輪功」と表紙に書かれた、漢字ばかりの書物を読んでいた。
中国共産党に禁止された、宗教団体?ですよね)
僕の座った列はモニターが前の座席の背ではなく、
サイドテーブルのように肘掛から取り出すタイプだった。
サイドテーブルそのものもそう。
めんどくさくて、モニターは利用しなかった。


離陸。
今年から法律が変わりまして、と日本人も税関申告書を記入して提出することになった。
見ると「他人から預かってきたものがありますか?」という欄がある。
チェックしたらめんどくさいことになるんだろうなあと、「なし」にチェックする。
ヒヤヒヤする。
スチュワーデスのおばちゃんたちも「これって日本人にも配るんだっけ?」と混乱している。
さっき機内放送で必要と言ってたのに。ちゃんと聞いてないんだろうな・・・


機内食が運ばれてくる。相変わらず寿司あり。
かっぱ巻きと、トロなのかサーモンなのか判別不能な握り。
「Beef with Rice」これがまた、これまでの人生で最悪な機内食だった。
とにかく味付けが濃い。
前にも書いたけど、テリヤキなんてただただしょっぱいだけ。
アメリカ人って醤油をエキゾチックな香辛料だと勘違いしてないか?
ライスはベチョベチョだし。
あと、サラダとクッキー。
コーラを飲む。


食べ終えて、ひたすら「カンバセイション・ピース」を読む。
面白くてやめられない。一気に読み終える。
満足して眠りにつく。


機内は乱気流に巻き込まれることが多かった。