新事業創出タスクフォース その2(ISPについて考える)

今のお客さんはISP業界の中堅どころ。
先日書いた「新事業創出タスクフォース」の事前課題として
事業のアイデアの元を5個ひねり出さなくてはならず、
自然と頭はISPのことへと向かう。
こんな事を考えた。

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1)「自前で光回線を持っていなくて、
  NTTから借り受けなくてはならない中堅業者はやがて淘汰されるのではないか?」


今のお客さんも、ADSLだと eAccessだとか、ACCAとかと連携している。
IP電話も別な会社に。
その連携方法がバラバラで煩雑であっても、
商品ラインナップのバリエーションのために全て対応しなくてはならない。
プラグイン的に各接続会社と連携できる仕組みがあればよいのだろうか?


いや、それ以前に。
キャンペーンや価格はNTT東西の言いなりになってしまう。


自分でコントロールできない領域が多すぎる。
軒先を借りて商売しているようなものだ。
というか、ただの仲介業者・・・


そうなるとやせ細っていくのは目に見えている。
このご時世、新規でインターネットを始める人も少ないだろうし、
ここから先はいかに既存顧客をつなぎとめるか?が大事となる。
そしたら手っ取り早いのは価格を下げることしかない・・・

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2)「中堅ISP業者同士で差別化をはかるものがない」


1) でいっしょくたになって、さらに、の話。


エンドユーザーに提供できる画期的な新しいサービスというものが今のところ存在しない。
デジタルコンテンツのバリエーションであるとか?
それでもいいっちゃいいけど、自前で持ってないとこがほとんどでしょ?
それは辛いよね。


より速いFTTHの接続コースの提供って言っても
それってやっぱNTTに依存するじゃん。

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3) もっと根本的な問題として、
「例えば、彼ら中堅ISP業界の人たちは2011年の通信情報法にどう向き合っていくのか?」


大きく世の中が変わっていくはず。
地デジになるんで家のテレビ買いかえないと。
ぐらいの他人事感ではまさか無いでしょ?


通信情報法のスタンスに基づいて通信業界の会社を以下の3つに分けるならば、
 a. コンテンツ
 b. プラットフォーム
 c. 伝送インフラ


自前の回線を持っていない中堅ISP業者ってのは?のプラットフォームに当たると僕は思う。
(ユーザー認証、課金、セキュリティなどなど)


a. のコンテンツは人目を惹く
c. の足回りを持っていると強い


真ん中にあって、b. プラットフォームの会社はどこに活路を見出すべきなのか?


例えば、ISPは b. の中にあってさらにその範囲が狭い。
上下は他の業界・他の会社に握られていて、入り込めない。連携していくしかない。
横への広がりは果たしてあるのか?


あとさ、例えば、NGNとどう向き合うのか、とか。

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じゃあ、そういうのを解決する何か、ってことになるんだけど。


僕の知識レベルではなにも思いつけず・・・