Dead End

今の PJ がとても大変で、帰りも遅く、何もかもがうまくいかない。
日々、行き詰っている。息詰まっている。


正直、僕はどこかでこれは止まるだろうと思っていた。
現実的なスケジュールじゃない。予算感が合わない。技術的な課題が多い。
火種はたくさんあって、どこかで炎上するだろうと。
だから僕はどこか達観していた。特に5月までの要件定義の間は。
「そんなバカ正直にやったってしょうがないじゃん。どうせ止まるんでしょ?」と。
それがどうもそうならなくて、「あれれれ?」と思ってるうちに外部設計が本格化。
雪崩のようにあれこれ押し寄せる。あっさり崩壊する。
首が回らなくなって、なんつうか、タカをくくってた分のツケを払うことになった、というか。
日々、心の中ではギブアップ宣言をぼやいている。


2年前辞めようとしたとき、金のためと割り切って続けてみようとした。
興味のないことをダラダラと続けている。
別に手を抜いていたわけではないが、紙一重のところで魂がこもってないというか。
昔だったら「あともう一歩」「とにかく、やりぬくんだよ」という思いがどこかに残っていたのが、
特に今年から、「どうせ仕事でやってるだけだし」と。
「興味ないのになあ」「くだらないなあ」
そう思いながらもサラリーマンだから、ってことで極力何も考えないようにして、仕事をする。
どうもそれが行き詰った。


日々忙殺されて、感覚的にしか行動できなくなった。
「スケジュール管理?やろうがやらまいが目の前のタスクはなくならないでしょう?」
「課題解決のスケジュール管理?そんなのムリに決まってるでしょう?
 1コ2時間かかるのか2日なのかってやってみなきゃ分からないし、
 定量的に量れる時点で課題でもなんでもないでしょう?」
そんな感じ。日々何してるのかカオスだが、とにかく先に進んでいく。
先には進んでるんだからマシだろ?と日々逆ギレ。
後はひたすら、いろんなことをごまかす。
その、ごまかすところのテクニックはこの10年間でそれなりにうまくなった。
日々、その場しのぎ。
明日のことは考えない。なんかしてたら終電が近くなったから、帰る。その繰り返し。
計画性、ゼロ。
SE としての引き出しがなくて、時間でカバーする以外にどうしていいか分からない。
遅くまでやります。土日も出ます。
建て直しの仕方なんて、知らないんです。目の前のことを愚直にやってくだけです。


こんなふうにやってて僕だけが忙しいのなら最悪それでもいいんだけど、
このPJについてはそうも言ってられなくなった。
僕の下にいる後輩に何のケアもできず、「ま、なんとかなるんじゃん」って言ってたら
その後輩はあれこれ1人で抱え込んで立ち行かなくなり、
結果、僕のラインからは外れることになった。OJTの子も含めて。
僕と同じぐらい忙しい別の後輩がまとめて面倒見ることになった。そんな余裕ないのに。


先週の金曜のことだったんだけど、家帰ってから泣いてしまった。余りの不甲斐なさに。
僕が適当なばっかりに、後輩たちに嫌な思いをさせてしまった。
僕が僕の人生をコントロールできなくなって放り投げるのはいいけど、
それが周りの人に悪影響及ぼしたら、それはさすがにいけないでしょ?
そこは、踏みとどまるべきだったんだよ。
しかし、今更何を思ったところで、どうすることもできない。


正直、今回、かなり限界を感じたなあ。
能力の限界というよりも、可能性の限界。
今できないことを頑張ってスキルアップしたい、なんとかしたいという気持ち皆無。
「興味のないことにどうしてそこまでしなきゃいけないんだ?」
っていう疑問が日に日に強くなっていく。
どこで投げ出すのだろう?
どんなふうにして投げ出すのだろう?

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これって、僕の人生の比喩に思えてきた。
目的もなく日々適当に過ごしてきて、行き詰るっていう。
できないことはやらなくていい、やりたくないことはやらなくていい。
どうせそんなことしなくたって、日々は忙しく過ぎ去っていくのだから。
そんなふうに思って、思い続けて。
投げ出すのか・・・