新事業創出タスクフォース その3

全12回のうち、これまで2回セッションがあった。明日、3日目。
毎週毎週、土日の空いてる時間の多くを、この課題に費やしている。大変。すごく大変。
でも時間をかけてる割に僕のアウトプットはいつも、どうにもこうにも貧弱に思えてならない。
「ああ、僕はこれまで10年間働いてきたけど、
 それって何の目的も無くのんべんだらりとしたものだったんだなあ」と気付かされる。
ビジネスという視点での土台と、IT業界という視点での土台。それが圧倒的に欠けている。
他の人と比べて足りない。そんな気がしてならない。

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どんなふうにセッションはなされているか?


いきなりアイデアを各自出してきて、持ち寄るということはしない。
まずは、「個人」「部門」「会社」という3つの軸からそれぞれがキーワードのシートを作った。
「個人」ならば「今、マイブームなもの」
「会社」ならば「これまでの業績」といった複数の項目があって、
それをひたすら挙げていって、マインドマップにしていく。
最初のうちはたいして挙げられなかった。「カンヌ映画祭の行方が毎年気になる」とか。
(必ず動詞で記載することになっている。名詞・形容詞不可。
 動詞の方が客観的に他人と共有しやすいからだと思う)


それに対して講師の方はこんなアドバイスをする。
「『なぜ?』という視点を際限なく繰り返すこと」
上の例で行くと、「なぜカンヌの結果が気になる?」
そこには何かしら理由があるはずで、そこからまた何かが生まれてくる。
「映画という芸術の最先端がどこにあるのか、知ることができる」
「なぜ知りたい?」
といったように、本気でやっていくとどこまで掘り下げられる。


これを行き着くところまで行き着かせて、そこから初めて、アイデアの元というかテーマを抽出する。
イデアのシートと、それをブレイクダウンしたシート。今回はそれぞれ5つ。
「必ずキーワードのシートから拾い上げてマッピングすること」というルールが課せられる。
ここもまたひたすら「なぜ?」を繰り返す。
際限なく繰り返して自分の中からはこれ以上出てこない、
というところまで来た状態を「アイデアの地平」と呼ぶ。ここをゴールとする。
イデアのテーマを出すってところも、
ほんとは A×B=C で掛け算式に導き出さなくてはならない。
僕なんかは前からもやっと思っていた
「旅行すること」「(今仕事でやっている)ISP業界」「表現すること」
ってところをテーマとして切り出そうとしていたが、それぐらいではもやっとしすぎていてまだダメ。
最低限、旅行と表現を掛け算してみたらどうなる?みたいなことはしてみなきゃならない。


それが見えてきたら、後はひたすら掘り下げる・・・
キーワードのシートも同様だけど、例えば、
・五感を使ってみる
・因果関係とか主客を逆転させてみる
・上位概念、下位概念はないか
・対立する軸で捉えるとどうなるか(例:メリット/デメリット、分散/集約、内/外)

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キーワードのシートで言ったら、僕は個人のところはいくらでもキリ無く掘り下げられるけど、
部門や会社のことはお手上げ。
部会をサボってばかりだと周りの人が何してるのか、全然知らない。
そもそもうちの会社ってどういうことをソリューションやプロダクトとして売ってるの?
っていうのも恥ずかしいぐらいによく分かってなく・・・


そんで冒頭の「何の目的も無くのんべんだらりとしたものだったんだなあ」につながっていく。
ここを取り戻すにはかなりの時間を必要そうな・・・

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明日の3回目は、これまでのプロセスを経て実際に新規ビジネスとして思いついたものを
1枚のシートにまとめたものを2ケース作成して、提出する。


先週の火曜は夜、何人かで集まって途中経過を見せ合った。
「なるほどねえ」と感想を言い合ったり、「こうしてみたら」とお互いサジェスチョンしたり。
有意義な時間となった。


会社の中で仕事絡みで過ごす時間としては、久々に「面白い」と感じている。