肉じゃが

この前の合コンで思い出したことをもう1つ。
何がきっかけだったか、肉じゃがの話になった。


肉じゃがなんて、自分で料理したことのある男性ならば
いかに簡単な料理かわかるはずなのに、
「肉じゃがで男が釣れると思ってる、甘っちょろい女が世の中多過ぎ!」
「肉じゃがごときに釣られてしまう、甘っちょろい男が世の中多過ぎ!」
っつう話で。激論となる。キーってなって大騒ぎ。


ジャガイモ、タマネギ、ニンジン。炒めて煮るだけでしょ?
材料が一緒なんだから、カレーが作れるなら肉じゃがも作れんじゃん。
何がそんなにすごいの?
何がそんなにありがたいの?
何で女は、ここぞというときに肉じゃがを作って男はそれを喜ぶわけ?


僕は言う。
「いや、だからさ、肉じゃがを作るってことが世の中的に
 女性から男性にある種のシグナルを送ってることと認知されてるわけでしょう?
 意思表示されて嬉しいんだよ」


じゃあなんで肉じゃがが?って話で。
そこから先どういう展開になったか覚えてないんだけど。


例えば、goo の「恋人に作ってもらいたい手料理ランキング」でも肉じゃがが3位。
不動の地位をキープ。
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/017/love_cooking/


いわゆる「お袋の味」だからか。
そうなんだろうね。肉じゃがってそもそもそういうイメージがあるからね。
もちろん僕も好きですよ。
自分でも作れますよ。簡単です。
だけど、作ってくれた肉じゃががおいしかったら、そりゃやっぱ惚れる、惚れ直すだろうね。


カレーと一緒で、母の作る肉じゃがには絶対勝てない。
居酒屋のメニューなんかでよく食べるけど、必ず母の肉じゃがを思い出す。
で、違うなあといつも思う。
誰もが、母の作る肉じゃがが一番うまいと決めているはず。
そこのところを覆す、まではいかなくても「あ、これもいいね」と思わせるわけだから。

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肉じゃがって確か、かの東郷平八郎がイギリス行ったときにビーフシチューを食べて感激して、
日本戻って来て作らせたのが始まりだとか。
でも、赤ワインやデミグラスソースなんてものが普通には日本に無い時代。
海軍の料理長は聞いた話から想像して、醤油と砂糖で甘く味付けしてみたのだという。


それが回りまわって
世の中の女の子たちが手料理として振舞って、男の子に意思表示をするわけで。
そう考えると不思議なもんです。


Wikipedia で調べてみたら関西は牛肉、関東は豚肉を使うと書いてあった。知らなかった。
肉じゃがは豚肉の方がしっくり来るよね。

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これだけ日本人に愛されているのに、
不思議なことに、「肉じゃが」で有名な店、名物が「肉じゃが」の店って聞いたことがない。


あれこれ探してみたら「ありよし」って店が出てきて、
肉じゃがとビーフシチューが絶品らしい。
場所は上荻、・・・ってすぐ近くじゃん。
荻窪に10年住んでて知らなかった。
来週にでもすぐ行こっと。