「ハプニング」

仕事が峠を越えて、ようやく一息つく。
まだまだ忙しくて今日は出社だけど、昨日は映画を見に行った。
「ハプニング」と「いまここにある風景」の2本。


「ハプニング」は「シックス・センス」や「サイン」の
マイケル・ナイト・シャマラン監督の最新作で
マーク・ウォルバーグが主演のサスペンス映画っつうかホラー映画?
世間的にはこういうの最近ディザスタームーヴィーと呼ぶのか?
突然人々がバタバタと倒れだして、人々は逃げ惑うという。


金曜の夜、「そうだ、明日は映画を見る日にしよう」と思い立つ。
何が見たいかなあとあれこれ考えて一瞬「ポニョ」も候補に挙がるが、やめておく。
そういえば予告編見て「ハプニング」って割と面白そうだったなあ。
マイケル・ナイト・シャマランの映画ってこれまで見たことなかったから
この機会に見ておこうかなあと考える。
で、調べる。驚いたことに、都内あちこちで絶賛上映中だったはずが、
ちょうど調べていた正に 22日(金) をもってどこもかしこも上映終了。
23日(土)になってもやってるとこって数えるぐらいしかなくなって。
そんで歌舞伎町のシネマオスカーに見に行くことになった。


11時の回を見る。一斉に上映終了するぐらいだから、ガラガラ。
オスカーは歌舞伎町のたくさん映画館の並ぶ中に一応入るものの、
少し離れたビルの裏にあって、時代に取り残された場末感があって僕はなかなか好きです。
目につくスタッフは1人だけで、入口でチケットのもぎり。
食べ物や飲み物は自販機で買う。
他の映画館で上映している映画のチラシも、ラックにまばら。
ロビーがあって椅子が並んでるんだけど、人が入って無いから誰も座ってない。
シートが破れた部分を透明のガムテープで補強している。
見るとどの椅子もシートの折れ目が一様に破れていて、どれも全部補強していた。
閑散としていて、けだるい雰囲気が漂っていて。
しかもこのけだるさってこの時限りのものではなくて、長年染み付いたものであって。
映画好きにはたまらないですよね。この場末な感じ。
昨今の小ぎれいなシネコンもいいけど、
こういう映画館で見るパッとしない映画ってのもオツなもんです。
乾いたポップコーンとコーラはこういう映画館でこそ、似合う。
これまでに僕がここで見たのは、「ケイゾク」とか「007」とか。
やはり閑散としていた。
掃除は上映終了後に掃除のおばちゃんがやるんだったか。


「ハプニング」は一言で言うとつまらなかった。
マーク・ウォルバーグはよかったけど、他に見るものなし。
マイケル・ナイト・シャマランの映画っていつもこんな感じなんだろうか?
主人公2人の恋愛模様がわざとなんじゃないかってくらいにぎこちなくて。
何でこの人って脚本を評価されてるのだろうと不思議に思った。
怖くもなんともないし、終わり方も不自然だけどありがちで、中途半端だし。
この人ミモフタモナイどんでん返しで有名なんじゃないの?
それを今回封印したみたいで。
「えーそんなことしてくれなくてもいいのに」と思った。
どんだけミモフタモナイのか体感してみたかったのに。


未見の「シックス・センス」は面白いみたいだけど、
最後のどんでん返しのネタを知ってるからなあ・・・