青森帰省 その3

7時に目が覚めて、それから8時までウツラウツラする。
10時間近く寝たというのに、昨日は1日眠かった。
体がそれだけ疲れているのだろうと思う。


朝食後、家中に掃除機をかける。
その後、「ベスト・アメリカン・ミステリ」の続きを読む。


昼は新町に出て、善知鳥神社の近くの大きなホテルの、日本料理屋に行くことになる。
母が前から気になっていたとのことで、倉石牛のすき焼きが食べられるという。


僕は一足先にバスに乗って新町へ。
本屋などぶらついた後で、場所が間違ってないかホテルまで行ってみる。
すぐ見つかって、母との待ち合わせまで、まだ1時間近く時間が開いて、
海沿いに駅まで引き返す。
青森県の観光物産館)アスパムの裏の海沿いの広場、
この芝生が緑色に輝いていてそちらへと向かう。階段を上っていく。
広場には大勢の人たちがいた。
ステージが設えていて、そこに人々が集まっている。
見たら、RABという地元のテレビ局のお祭りだった。
14・15と連日開催され、メインはお笑い芸人。
後で調べてみたら、髭男爵サンドイッチマン鳥居みゆきといった名前があった。
鳥居みゆきは見てみたかったが、まだ昼前、始まったばかりで
聞いたこともない若手の芸人が話し始めたばかりだった。
この日もまた快晴で、暑くなりそうだった。
ステージの前の人だかりは「青森市のどこにこれだけの人が?」と思うほどで
一昨日・昨日の閑散とした新町が嘘のよう。


来月の合コン系キャンプに備えてメールでやりとりをする。
雲行きが怪しくなる。


「Convoy」が前からの場所で再開していることを知る。嬉しい。
ちょっとだけ覗くが、特に欲しくなった服はなし。


ホテルに戻って母と落ち合って2階の店へ。
すき焼き御膳を食べる。
きれいな和服を着た20代から30代の店員さんたちを見て、
この人たちはどの町内の出身でどの中学校や高校の出身で、
どういう経歴を経てここ、ホテルの2階で働いているのだろうと考える。
僕の知っている限り、このホテルは青森市で最も大きい。


すき焼きはうまかった。
母がちょっとしか食べなかったので、半分以上を僕が食べた。


帰りにデパートの地下で食材を買っていく。
僕のリクエストでレバーを甘辛く煮たものを作ってもらう。
父の好物が、そのまま僕の好物になった。


時間があったので成田本店で暇をつぶして
母とバスに乗って帰る。


帰り道、家の近くで幼馴染の同級生を見かける。
しかし気がつかないフリをして通り過ぎた。
中学を出てから、彼の人生と僕の人生は何ら交わることはなかった。
そしてもう20年近く経過している。


家に帰って「ベスト・アメリカン・ミステリ」の続きを読む。
それだけで午後が過ぎていく。
青森で過ごす、ささやかな休暇の午後。


夕方、銭湯。
夕食。ササギと油揚げの炒め。ササギと呼ぶのはこの地方だけなのか。


食後、ビールを飲みながら昼に買った「OL進化論」を読みながら
これまた昼に買った Royksopp のライブアルバムを聞く。
マンガ読んでその日買った CD 聞いて、ビール飲んで。
そんなんでダラダラと過ごすこの幸福。
それも今日で終わる、明日は東京に戻るとなるとため息が出る。
この3日間、毎晩「OL進化論」の未読のを買って読んでた。
そんでビール飲んで、一昨日はT.REXのベストアルバムの1枚目を聞いて、昨日は2枚目を聞いて。


その後、高校時代にレンタルでダビングした Todd Rundgren のテープを聞きながら
サキの短編集を読んだ。


今日の朝、地元の新聞を見たら
青森県が2000年から続けてきた「青いバラ」を生み出すという事業が
今年度で打ち切りになる、とあった。
3億6000万もかけたのだが「青いバラ」はついぞ咲かず。
研究を通じて獲得した遺伝子分野におけるノウハウは
農業の分野で生かすつもりだそうなのだが・・・
リンゴはバラ科の植物であることを知る。