バンコク その17

okmrtyhk2008-10-06


コカ・レストランへ。
有楽町の店よりもはるかに高級そうな内装。
一昔前のバンコク駐在員の優雅な生活ってイメージ。映画で見るような。(うまく伝わるだろうか?)
ちなみにコカ・レストランは今のビックカメラの上じゃなくて、
再開発が始まる前に近くの一軒屋的ビルで営業していた頃の方がよかったなあ。


僕らが外国人ってこともあって、給仕のおばさんが最初つきっきりになってくれる。
シーフードのセットと肉のセット、火鍋的にトムヤムクンのスープとダシだけのスープ、
それに薦められるがままに最高級?ロブスター1匹丸ごとを頼む。
これをおばちゃんがロブスターをまずダシだけの方で煮てくれて、取り分けてくれる。
・・・うまいねぇ。肉はぎゅっと締まってるのに、それでいてホクホクふわっとしてて。
そこにしんなりとダシがしみてて。これがタイスキってやつか!
絶対日本で食べるよりうまい。
その後、肉に野菜にシーフードと次々入れて食べる。
エビにコーンにレバーに春雨、カボチャにカニカマに鶏、ホタテ、魚のすり身の団子・・・
全部食べたら腹が最高に膨れた。もうこれ以上食えないってぐらいに。
最後はおじやまで食べた。タイスキで作るおじや、最高。
デザートはココナッツのアイスクリーム。
ビールはシンハーを最初飲んで、途中からタイガーに切り替える。
3人で食べて1人1500バーツ。日本の物価に換算したら1万円以上になるのではないか。
とんでもない量を飲み食いしてた。やはりロブスターとビールの本数が物を言ったか。


客層は日本人が半分と、タイの裕福そうな若い人が半分ってとこか。


店を出て、ブラブラと歩く。
夜のシーロム通りに出る。
屋台もあれば、シャッターの下りた店の軒先に勝手に商品を並べて売ってる人もいる。
目覚まし時計を売っている親子。子供はまだ小さくて、きょとんとしている。


パッポン通りへ。
まず目についたのは、ずらりと並んだ屋台たち。
最初、とりあえず賑わっている通りに入ろうとしただけであって、
パッポン通りだと全然気がつかなかった。余りの様変わりに。
昨日の夕方歩いたときにはちょうどこれら屋台は骨組みを組もうとしていたところで。
閑散としていて店も開いていなかった。
今、屋台にはヴィトンだとかブランドもののバッグがワサワサと吊るされ、
色とりどりのシルクのスカーフがバーゲンのワゴンセールのように溢れかえっていて、
時計もたくさんあったなあ。ロレックスみたいなのや G-Shock みたいなの。
どこまでバッタもんなんだろう?全部パクリなんだろうな・・・


「ゴーゴーバー」の戸口をそれとなく覗き込むと大勢の客が入っている。白人ばかりだったような。
「Wild Cat」とか「Pussy Galore」とか「Gold Finger」とかそういう名前の店。
暗い店内を赤や緑の照明に照らされて、カウンターの上を白い下着だけの女性たちが歩いている。
耳をつんざくような、派手なディスコ・ミュージック。
こういう店に入って2・3杯飲むだけだったら安全だったりするのだろうか?
日本で言ったらキャバクラみたいなもの。
奥とか2階に個室があって、女の子と2人っきりになれるとか、そういうサービスがあるんだろうか。
下着に紙幣を差し込んだらそれがサインとなって、・・・とか。
地球の歩き方を読む限りでは、酒を飲むだけならば安上がりに済むみたいだけど。
というか普通は踊ってる女の子を眺めながら飲んで終わりなんだろうな。


歩いていると、メニューを書いた紙を持った客引きが2階の店へと誘い込む。
Jach Daniel が110バーツと書かれていて安そうなんだけど、どうなんだろう。
手っ取り早くやれる店なのか、ただのぼったくりなのか。
うなるほど金があったら潜入してみたいのだが・・・
命も危なかったりして。


ベトナム戦争を描いた小説を読むと
休みが与えられるとバンコクの歓楽街に出かけて、みたいな描写に出会うことがある。
エキゾチックで、怪しい香りに満ちている。
(代表的なものとして、ダン・シモンズの「バンコクに死す」
 バンコクじゃないけど、映画だったら「ディア・ハンター」の後半に出てくる歓楽街)
そういうの憧れるけど、今はもうそういう雰囲気はなさそう。
というかあれはフィクションだったのか。
あるいは、戦時中の猥雑さが生んだものだったのか。


後輩曰く、知り合いかその知り合いにホーチミンで海外駐在員として働いている人がいて、
休みが取れるとバンコクに行って、
パッポン通りの店に入って女の子を見つけるとその子に3日ほどバンコクを案内させるのだという。
ああ、「遊ぶ」ってそういうことだよなあ。
なんかそれが正しいパッポン通りの「使い方」のように思った。


ホテルに戻って、シャワーを浴びて即、寝る。次の日は4時起き。
5時にはチェックアウトして出発。
疲れ切って眠くて、なおかつ腹いっぱいで「山小屋」へは行かず。