合コン系キャンプ 後編

okmrtyhk2008-10-13


キャンプ場に到着。駐車場に停める。受付を済ませて、ロッジの鍵を借りる。
ロッジは小さな川の側にあって、先輩がさっそくザリガニを捕まえていた。
荷物を置いてレンタルの敷布団を人数分借りにいく。
カーナビに温泉が出てたよなあと売店のおばさんに場所を聞く。
すぐ近くですよ、でも温泉宿ではなく普通の割烹旅館なので
混み具合を事前に聞いてみたほうがいいですよと言われる。
携帯からかけてみると、午後3時から泊まりのお客さん専用となるので
それまでに入られるならば、とのことだった。
その時点で2時半過ぎ。もうほとんど時間がないよねとそこは諦める。
車に乗ってもう少し遠くの温泉に入りに行くことにする。


道路が混雑してるとかなんだかんだで遅れたりして着くのは16時頃かなあ、
だとしたらバーベキューすぐ始めないとなあ、と思っていたら以外に早く着いてしまった。
なんとなく手持ち無沙汰な感じで、とりあえず川原へと向かう。
何組かの人たちが川原の石を組み上げて竈を作って、
そこに鉄板や金網を置いてバーベキューを楽しんでいた。
学生たちの集団がいくつか、こじんまりと夫婦だけ、僕らのような30過ぎた男女の集まり。
川原ではゴムボールで野球をしている人たちや、
ミットをはめてキャッチボールをしている人たちもいた。
先輩や後輩たちは川に石を投げて、何回跳ねるか競い合った。


以前誰かが使った竈の跡を見つけて、ここでバーベキューをしようと決める。
隣接して2つあったので、両方使う。1つは鉄板用で、もう1つは金網用。
先輩の運転する車で女の子たちが温泉に入りに行って、
その間僕らは火を起こして準備をしておくことになった。
売店に行ってあれこれレンタルする。
着火材に火をつけて、炭を燃やす。うちわで扇ぐ。
ここまでは簡単。だけどこのままだと火力が弱いので、薪を追加する。
既に炭が出来ていたので、薪もすぐ火がついた。
まずは金網の上でさんまを焼いてみた。
すぐにも焼けてひっくり返すうちに皮がはがれる。
見てくれは悪いけど、醤油をかけて箸でほぐして食べてみたら最高にうまかった。
これだよこれ!バーベキューの醍醐味を早くも味わう。
そんでビール飲んで。火を眺めながらさんまを突付いて、油の落ちる音がジュージュー鳴ってて。
のんびりとした時間が流れて、空は晴れていて。心地の良い瞬間が続く。
女の子たちには悪いけど、温泉行かなくてよかったなあ・・・


買ってきたビールをスーパーのビニール袋に分けて、川の中で冷やす。
冷蔵庫の中で冷やすのとは一味違う、冷たさ。
これもまたうまかった。


バーベキューの食材セットが用意されて、本格的に焼き始める。
買ってきたエノキともやしでホイル焼き。ホタテもホイル焼き。
日が暮れてきて、17時近くになって先輩と女の子たちが戻って来て、
盛大に焼いて焼いて焼きまくる。鉄板も金網もフル稼働。
食材セットにとんとろが入っていてレモンを絞って食べると、いやー・・・
バーベキューっていいわ、ほんと。
老若男女誰でも楽しめる大人の娯楽として最高峰なんじゃないか。
初対面の人とも話しやすいし、普段身の回りで知ってる人たちのいつもとは違う顔も見れる。
そうだ、もっともっとバーベキューをやろう、1シーズン1回はやって、達人になろう。
バーベキューをしっかり仕切れる大人ってかっこいいよね。
なんて思ったりした。目覚めた。


後半はひたすら、焼きそば。
とにかく作りまくったんだけど、それでも余った。
肉や焼きそばが3皿あったうちの1皿手付かずのままとなった。
やっぱ食材買い過ぎ。
まあ11名に減ったのに最初の予約した14名分のままとしておいた僕も悪いんだけど。
「それぐらい食べられるでしょう」と。


日が暮れだしたらあっという間に真っ暗になって手元が全く見えなくなる。
そこのところ、全く考えてなかった。
何を食べているのか、どれだけ焼けているのか、ちっとも分からない状態になる。
バーベキューはやはり昼に行うものという教訓を得る。
大きな橋の下に川原のバーベキュー場があって、僕らは橋の真下にいた。
せめてもう少しずれた場所でやってたならば、月明かりで多少明るくなった。
最後は椅子代わりに女の子たちが温泉からもらってきたダンボール箱など、
焼けるものをとにかく焼いて焚き火。


ロッジに戻って、2次会。
川原に持ってかなかったビールやワインを飲む。
ビールはすぐなくなってしまって、ワインもそのうちになくなったんだったか。
(でも次の日に冷蔵庫を開けてみたら焼酎やワインのいくつかがまだ残っていた)
大部屋に集まって、テーブルを取り囲んで座って自己紹介をするんだけど
酔っ払ってるから話がどんどん横道に反れて行って収拾がつかなくなる。
そのあと、ジェンガで盛り上がる。
負けた人がする罰ゲームがそれぞれのブロックに書かれてるというやつで。
一番すごかったときは11人いて4周した。ありえないでしょ?
なんかいつのまにか高度な争いになってた。
1コ1コブロックを抜き取るたびに張り詰めていた緊張が弾けて、見守る人たちの感嘆の声。
最後は後輩の達人2人だけでデスマッチ。
トランプと Uno をやって寝たのは2時近く。


山奥だというのに、毛布1枚だけで寝た。寒かったけど、毛布に包まっていたらなんとかなった。
敷布団にシーツだけ。まくらなし。
女の子たちは全然眠れなかったようだ・・・
酔っ払って疲れていた僕らはすぐにも寝てしまった。


明け方、外の声で目が覚めるも、ウツラウツラとしてまた眠る。
朝早く起きた子供たちの声。
部屋の中に入ってきた誰かが「三浦和義自殺したって」とニュースを伝える。
起きたのは8時半。
隣のロッジに宿泊していた人が飲酒運転でパクられたと後輩が言う。
真夜中のことだったのか早朝だったのか、
とにかく朝になって付き添われて戻ってくるのを見たとのこと。


女の子たちの部屋からは話し声が聞こえるが、なかなか部屋から出てこない。
化粧をしているのか・・・
人数分の布団を返しに行って、精算、
余った食材や酒、お菓子の類をそれぞれ持ち帰る人を決めて
(僕は5人分の肉と焼きそばの皿とミカンを一山もらう。肉は使わなかった氷で冷やしてもっていく)
受付でチェックアウト。
今回食べ物を買い過ぎだったり人数が直前になって減ったりで、
ロッジ代を含めて1人\10,000ってことになった。
高くついたけど、ま、いいか。\10,000分の体験にはなったよね。


車に乗って、青梅に戻ってガストに入って朝食。
腹の減っていない僕はドリンクバーのみ。
後輩たちが和やかに女の子たちと話しているのを見て、「ああよかった、うまくいった」と思う。
ほっとした僕はそこで急にどっと疲れが出てきて、後半何も喋らず。
1個だけ、このときの話題について。
スポーツ系の趣味ってことでパラグライダーの話になって、
上級者になるとスイスからドイツへ、パラグライダーで国境を越えて飛行を楽しむのだそうな。
それいいねえと言い合った。


2時間以上ガストの中にいて、あれこれ話して。
そんで解散。
後輩に荻窪の部屋まで送ってもらった。


今日の夜から明日にかけて、5人分の肉を食べなくては・・・
大きな紙皿にまとめられてラップがかけられていたんだけど、
それをいつもの皿に移してみたらハンパなく山盛りで。
食いきれるだろうか。