これまでの映画人生を振り返る その1

僕は暇なとき、移動中なのに読む本が無いときなんかに、
「これまでに見た映画のベスト10」とか「最高のアルバム・ベスト10」なんかをよく考える。
いつも考えているので、10位まではだいたい同じ結果になる。


今月頭の3連休、暇に任せて
20位までだとどうなるだろうってのをリストアップしてみるうちに
「あーまとまらない。30位までだったら?」「あと10個足したら?」
ってどんどん止まらなくなっていって、
「よし、じゃあ50位までこの際決めてみよう」と。
2・3週間かけて、100本挙げて、そのうち50本選んでみた。
それが以下のリスト。

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1.「アンダーグラウンド」       (1995年 / 監督:エミール・クストリッツァ / 旧ユーゴスラビア
2.「2001年宇宙の旅」         (1968年 / 監督:スタンリー・キューブリック / アメリカ)
3.「8 1/2」              (1963年 / 監督:フェデリコ・フェリーニ / イタリア)
4.「パリ、テキサス」         (1984年 / 監督:ヴィム・ヴェンダース / 西ドイツ)
5.「こわれゆく女」          (1974年 / 監督:ジョン・カサヴェテス / アメリカ)
6.「if もしも・・・・」        (1968年 / 監督:リンゼイ・アンダーソン / イギリス)
7.「ひなぎく」            (1966年 / 監督:ヴェラ・ヒティロヴァ / チェコスロヴァキア
8.「コード:アンノウン」       (2000年 / 監督:ミヒャエル・ハネケ / オーストリア
9.「ボウリング・フォー・コロンバイン」(2002年 / 監督:マイケル・ムーア / アメリカ)
10.「フィツカラルド」         (1982年 / 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク / 西ドイツ)

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11.「4ヶ月、3週と2日」         (2007年 / 監督:クリスティアン・ムンジウ / ルーマニア
12.「ファーゴ」            (1996年 / 監督:ジョエル・コーエン / アメリカ)
13.「トラフィック」          (2000年 / 監督:スティーヴン・ソダーバーグ / アメリカ)
14.「ミツバチのささやき」       (1973年 / 監督:ヴィクトル・エリセ / スペイン)
15.「霧の中の風景」          (1998年 / 監督:テオ・アンゲロプロス / ギリシャ
16.「砂丘」              (1970年 / 監督:ミケランジェロ・アントニオーニ / イタリア)
17.「家宝」              (2002年 / 監督:マノエル・デ・オリヴェイラ / ポルトガル
18.「エレファント」          (2003年 / 監督:ガス・ヴァン・サント / アメリカ)
19.「ワン・プラス・ワン」       (1968年 / 監督:ジャン=リュック・ゴダール / フランス)
20.「ゾンビ」             (1978年 / 監督:ジョージ・A・ロメロ / アメリカ)

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21.「街の灯」             (1931年 / 監督:チャールズ・チャップリン / アメリカ)
22.「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」(1984年 / 監督:スティーヴン・スピルバーグ / アメリカ)
23.「パルプ・フィクション」      (1994年 / 監督:クエンティン・タランティーノ / アメリカ)
24.「炎のランナー」          (1981年 / 監督:ヒュー・ハドスン / イギリス)
25.「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1986年 / 監督:ジム・ジャームッシュ / アメリカ)
26.「ディア・ハンター」        (1978年 / 監督:マイケル・チミノ / アメリカ)
27.「アラビアのロレンス」       (1962年 / 監督:デヴィッド・リーン / イギリス)
28.「息子の部屋」           (2001年 / 監督:ナンニ・モレッティ / イタリア)
29.「ある子供」            (2005年 / 監督:ダルデンヌ兄弟 / ベルギー)
30.「惑星ソラリス」          (1972年 / 監督:アンドレイ・タルコフスキー / ソ連

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31.「地獄の黙示録」          (1979年 / 監督:フランシス・フォード・コッポラ / アメリカ)
32.「鬼が来た!」           (2001年 / 監督:チアン・ウェン / 中国)
33.「アマデウス」           (1984年 / 監督:ミロス・フォアマン / アメリカ)
34.「動くな、死ね、甦れ!」      (1989年 / 監督:ヴィターリー・カネフスキー / ソ連
35.「ブレードランナー」        (1982年 / 監督:リドリー・スコット / アメリカ)
36.「ダンサー・イン・ザ・ダーク」   (2000年 / 監督:ラース・フォン・トリアー / デンマーク
37.「ソフィーの選択」         (1982年 / 監督:アラン・J・パクラ / アメリカ)
38.「ショーシャンクの空に」      (1994年 / 監督:フランク・ダラボン / アメリカ)
37.「ジーザス・クライスト・スーパースター」(1973年 / 監督:ノーマン・ジュイソン / アメリカ)
38.「ミスティック・リバー」      (2003年 / 監督:クリント・イーストウッド / アメリカ)
39.「リトアニアへの旅の追憶」     (1972年 / 監督:ジョナス・メカス / アメリカ)
40.「汚れた血」            (1986年 / 監督:レオス・カラックス / フランス)

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41.「スィート・ムーヴィー」      (1974年 / 監督:ドゥシャン・マカヴェイエフ / 旧ユーゴスラビア
42.「恐怖分子」            (1989年 / 監督:エドワード・ヤン / 台湾)
43.「ワイルドバンチ」         (1969年 / 監督:サム・ペキンパー / アメリカ)
44.「赤い風船」            (1956年 / 監督:アルベール・ラモリス / フランス)
45.「奇跡の丘」            (1964年 / 監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ / イタリア)
46.「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」(1976年 / 監督:ニキータ・ミハルコフ / ソ連
47.「イレイザーヘッド」        (1976年 / 監督:デヴィッド・リンチ / アメリカ)
48.「エル・トポ」           (1969年 / 監督:アレハンドロ・ホドロフスキー / メキシコ)
49.「最後の誘惑」           (1988年 / 監督:マーティン・スコセッシ / アメリカ)
50.「サイドウェイ」          (2004年 / 監督:アレクサンダー・ペイン / アメリカ)

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一言で言うと、カンヌでパルムドールかグランプリを取るような作品ってことか。
僕の性格、というか趣味というか、人となりが極端に出てるなあと思った。
ものすごく偏ってる。


アメリカ映画とヨーロッパ映画はよく見てるけど、フランス映画とアジア映画はほとんど入ってこない。
芸術的な短観上映系ばっかりで、娯楽作品はほぼ皆無。
サイレントやトーキーの時代をありがたがったりもしない。
カール・テホ・ドライヤーとか、グリフィスとか。
戦前の映画はチャップリンの1本だけ。
いわゆる名画も入ってこない。「市民ケーン」だとか「第三の男」とか。
見てるけど、自分では選ばない。
マリリン・モンローとかオードリー・ヘップバーンが出ているような映画も同様。


映画が面白くなってくるのはやはり60年代後半から。
アメリカン・ニューシネマがジャンルとしては一番好きかな。
でも、ベスト50にはほとんど入ってこなかった。
明日に向かって撃て!」とか、「ファイブ・イージー・ピーセス」とか。


2000年代の映画がけっこう入ってるんですね。
つまり、映画はまだまだ面白いものを作っていける。


今回入らなかった作品としては、
「家族の肖像」や「ラルジャン」といった名だたる監督の芸術系の作品から
マトリックス」や「ダイ・ハード」といった娯楽系の作品まで幅広かった。
ウディ・アレンロバート・アルトマンなど、
監督としては好きだけど50位内に入らなかったり。


作品の公開年と合わせて監督の名を挙げてるのは、僕にとって映画は監督のものだから。
出演者じゃないんですね。
誰それが出ていると役者で選ぶ人も多いんでしょうが、僕は断然監督で。
あと、監督名の後の国は、基本は製作した国となるのが中立的な基準なんだろうけど、
ただ単にプロデューサーが出資者を募った国となるだけのこともあり、
違和感が出てくることもあって。
なので監督の出身地に置き換えることもあった。より、イメージに近いでしょうってことで。
映画を製作した国としてはフランスになるけど、
クストリッツァマカヴェイエフもどっちも旧ユーゴでしょ?
ミヒャエル・ハネケだってフランス映画になってしまう。


選びきれなくなるので、1人の監督につき、1本という制約をかけた。
でないとスピルバーグなんて「ジョーズ」だったり「ミュンヘン」だったり何本も出てくることになる。
スコセッシも「タクシードライバー」選びたいしね。
それがあるべき姿なんだろうけど、そうすると50位じゃ到底おさまらなくなる。


こういうの選ぶのって、とても難しい。