大阪探訪 その2(通天閣)

通天閣に入る。30分待ち。
展望台が5階とあって、えー!?と驚く。たった5階。
なんとせこい。というか、それって低すぎない?
もしかしてタワーっぽい上の方には入れてくれなくて、下の台のところの最上階で終わり?


2階に上がって展望台の入場券を買って、エレベーターの列に並ぶ。
趣味の陶芸の会の作品が展示かつ販売されていて、その隣は日本野鳥の会の写真展だった。
ビリケン・コーナーもあった。
縁結びの神様のように黄色いリボンがびっしりと結び付けられている。
昔の新聞広告に登場するビリケンの紹介(福神漬けではなく、ビリケン漬け)。
覗き穴があったり、テーブルクロスをめくったり、壁に設えた窓を開けたり。
凹凸を強調して背が伸びたり縮んだりして見える鏡だとか。
仕掛けの一つ一つがレトロ。
ビリケンの歴史を記載したと思われる本が本棚に1冊あったはずなんだけど、
チェーンがはずされててぶらりと垂れ下がっていて、誰かが盗んでそれっきりなんだろうな。
壁に本棚と本が描かれていて、その盗まれた1冊分のスペースと
もう1冊固定されて取り出せない本と。
こういうのに象徴されるように、どことなくなんとなくこの通天閣って切ない。
東京タワーの下の階もこんな感じだよなあ・・・


ビリケンの生い立ちって前にもどこかで見聞きしたことあったけど、忘れてた。
興味深いので入り口でもらったパンフレットから引用します。
「幸運の神様として、通天閣を支えてきた守り神「ビリケンさん」。
 そのビリケン像は1908年、アメリカの女流作家が、
 夢で見たユニークな神様をモデルに製作したものと伝えられています。
 当時世界的に大流行した幸運のマスコットが、遠く新世界にまで伝わり、
 今も庶民的神様として親しまれているのです」
この女流作家・芸術家の名前はフローレンス・プリッツ
当時の大統領ウィリアム・タフトの愛称からビリーが取られている。
遠く日本にまで流れ着いて、他では廃れたのに日本のこの地域のみ生き残っている。たぶん。
そういうのって不思議ですよね。
作った本人からしてみれば全然思わぬところで神様として慕われ続けている。
いや、もしかしたら、探せば全世界のビリケンに出会えるのかも。


待つこと30分。ようやくエレベーターの順番が回ってくる。
エレベーターがグングンと上昇する。
あれ?5階じゃないじゃん。エレベーターガールならぬエレベーターボーイが解説する。
高さは91mあると。1階3mと見たとき、30階分はあるよね。それなりに高い。
最上階を5階と呼んでいるだけであって、物理的な階層とマッチしてなかっただけか。


展望台の眺め。大阪もまたでかいねえ。でも、東京ほどじゃないか・・・
六甲山が向こうに見えた。
喉が渇いて、自販機でサンガリアの「みっくちゅじゅーちゅ」を買って飲んだ。
噂には聞いていたけど、実物を見るのは初めて。おいしい。
オレンジ、りんご、バナナ、パイナップル、桃のミックスジュース。
「東京にはないよ」って言ったら同級生は「え?なかったっけ?」と驚いた。
関西だけですよね?ミックスジュースが必ずどこの喫茶店にもあるのって。
お土産屋を見て回る。ビリケンの貯金箱にビリケンの携帯ストラップにビリケンの宝くじ入れ。
ありとあらゆるビリケンがあった。
この5階にはビリケンの像が奉られていて、これが本物??
まあ偽物も本物もないんだろうけど。
願い事をするときは足の裏を掻くといいってことで足の裏が磨り減って、えぐられていた。


帰りのエレベーターは1つ下の4階。
幼稚園児か小学生の描いた、黒、赤、緑、何十もの通天閣の版画が壁に飾られていた。
同じ建物を描いたはずなのにそれぞれ違う。
ビルのような通天閣もあれば、のしいかのような通天閣もあり。
興味深かった。


2階のお土産屋へ。
リロ&スティッチのスティッチがたこ焼きをかぶっているミニタオルや、
頭に(鶴橋を意識したのか)焼肉の鉄板を乗せたキティちゃんのキーホルダーがあった。
僕は第2次大戦で消失した初代の通天閣と、
戦後再建された2代目の通天閣(広告は「ライオンはみがき」)、2枚の絵葉書を買う。


外に出て、新世界をもう少し探索。
入り口でもらったパンフレットに新世界界隈の地図があって
(ちなみにこのパンフレット、厚めの紙でできていて通天閣ペーパークラフトにもなる)
この中にあった、「レコード店ナニワ」と
「新世界国際劇場 ちょっとお目にかかれないレアな洋画を上映中」が気になった。
「レアな洋画ってなんだよ?これって絶対ピンク映画専門で『エマニエル婦人』だろ」と僕は言う。
行ってみたら、日本のポルノ映画(まだ普通に作られてるんですね)と
普通の洋画を合わせて上映しているような映画館だった。
今やってたのは「デイ・オブ・ザ・デッド」と「ゾンビ・ストリッパーズ」の2本立て。
気になるのは「ゾンビ・ストリッパーズ」
http://www.zombiestrippers.jp/
「飛び散る感部!波打つ巨乳!血しぶきのステージに男の欲望が渦巻く!」
エルム街の悪夢」に出ていた名脇役ロバート・イングランド
アダルト界の女王ジェナ・ジェイムソンが主役だって。
いいなあこういうおバカ映画。見たくなってきた・・・
もしかしたらC級映画の大傑作かもしれない。
近日公開はヒューマンドラマの「大いなる陰謀」とコメディの「僕らのミライへ逆回転」だった。
いったいどういう基準で上映作品が選ばれているのだろう。


レコード店ナニワ」は浅草にあるような、演歌しか置いてなくて
主力商品がカセットテープという店かなあと思ったら正にそうだった。
こういう店の洋楽とか邦楽コーナーって意外な初回版が売れ残ってたりしないかと
僕は必ず入ってみるようにしてるんだけど、今回のところは掘り出し物、なし。
客のおばさんがカセットテープ振り回しながら、「これって歌入ってるの!?」と聞いていた。
今、浅草って書いたけど、東京で例えるならばここはやはり浅草ですね。
モツ煮の店が串カツに変わってるだけ、かも。