河口湖冬キャンプ その5

帰りのバスは16時半。4時間ほど暇になって、どうする?という話になる。
とりあえず富士急ハイランド近辺まで戻って卓球をしようと決まる。
昨日歩いていると、ゲームセンターにて卓球の文字を見かけた。
歩いて河口湖駅前まで戻る。
トイレを利用したくて駅舎の中へ。なかなか大きくてきれいな駅。
カフェなんかも併設されていて、駅というよりは観光施設のよう。
大月行きの電車が走っていたのでJRかと思ったら、富士急の駅だった。


駅前の土産物屋でかばんを受け取る。
富士山を写真に撮った、外国人向けの絵葉書を2枚買う。


タクシーに分乗して差し当たりの目的地、ふじやま温泉へ。
下りて、近くのゲームセンターへ。
卓球台は2台しかなく、1人30分400円とのこと。
高いし、17人もいたら時間を持て余す。
さてどうしようかとなって、こんなとき僕がよく言い出すことなんだけど
時間を決めて自由行動にしちゃえばいいじゃんと。
(せっかく皆で集まってるのに、という意見もあったけど、ま、僕そういう人なんで・・・
 団体行動しててもどこかで自由行動で1人にならないと息苦しくなってしまう)


4時半にバス停に集合として、卓球組と、富士急ハイランド組に分かれる。
僕は富士急ハイランド組へ。
卓球やりたかったけど、ここまで来たらそりゃ富士急ハイランドでジェットコースターでしょ?
テクテクと歩いていく。
が、昨日同様、「FUJIYAMA」は動いてる気配なし。しんと静まり返っている。
でも、「ええじゃないか」と「ドドンパ」があったらそれでもよしとするかと思う。
・・・行ってみたら、なんと「FUJIYAMA」のみならず「ええじゃないか」と「ドドンパ」も
上空の強風により運転中止。
他の人たちは名物の怖いお化け屋敷があるならそれでもいいかと富士急ハイランドへ。
僕は1人、ふじやま温泉に入ることにする。
それにしても今日わざわざ東京から来た人はかわいそうだなあ。
晴れてるからやってるもんだと思って来るわけでしょ・・・


温泉へ。休日料金で2000円。高い。
ロッカールームで甚平みたいな室内着に着替えて、大浴場へ。
富士山のバナジウム天然水も風呂なんてのがあって、日替わりの風呂はしょうが風呂だった。
ジェット風呂、寝湯全て一通り入ってみる。
露天風呂は割りと温度高めで心地よい。
コテージの露天風呂もそうだったけど、ここの水質は色も匂いも温泉っぽさが少なく、まるで銭湯のよう。
でも、湯船の側にデッキチェアが用意されていて気が利いている。
露天風呂で温まると野外だというのにデッキチェアに寝そべって。
火照った体に冷たい風が触れるのが気持ちいい。
青空を眺めながらしばらくの間風に吹かれる。


岩盤浴があったのでこの機会にと試してみる。追加料金で840円。30分。またしても高い。
でも、仕方が無いか。人生初岩盤浴
薄手の甚平みたいなのを着て、石の枕にタオルをかけて、熱っぽい大理石の床みたいなのに横たわる。
最初はうつ伏せで、次に仰向けになる。
石の床にかかとが触れる部分の固い感触が嫌なので、もう1枚のタオルを足元へ。
アロマキャンドルの匂いがする。枕元にわずかばかりの明かり。
川のせせらぎの音と、アンビエント系の音楽。
静けさを演出していて、余りの心地よさに最初眠りかけたんだけど、
どっかからかのタイミングで受付のおばちゃんが掃除のおばちゃんと話し始めて気が散るようになり・・・
30分が僕には限界かな。暑さに耐え切れなくなって、汗をだらだら流して、もうこれ以上は無理かと退散。
気持ちいいとは思うね。またどっかでやりたい。


室内の大浴場に入って、その脇のデッキチェアに横たわる。
こっちは湯気の熱さがちょうどよく、30分ばかしうたた寝
寝て起きてを繰り返す。
取り留めの無いことが浮かんでは消えていって。
心地のよい時間。贅沢な時間。簡単に手に入るようでいて、なかなか出会えない時間。
ああ、一生ここでこうしていたいなあと思った。


風呂から出て、ビールを売っている場所を探して上の階のリラクゼーション・コーナーなど
あちこち見て回るものの見つからず。
こういうとこって売らないのかも。酒によっての入浴は危険だから。
ここまで気持ちのよい時間を過ごして、最後の仕上げに風呂上りのビールは欠かせないのに・・・
ま、仕方ないと外に出る。


集合場所のバス停に行って、
時間があったから富士急ハイランドの土産物屋で暇をつぶして、バス停に戻る。
皆で記念撮影。
バスに乗って帰ってくる。
着かれきって、皆、寝てる。
寝てばかりの1日だった僕は眠くない。昨日のプレゼント交換でもらった手塚治虫「空気の底」を読む。
やはりこれは持ってる。読んだことある。でも、面白かった。
乗ってる間にどんどん日が暮れていく。新宿着く頃には真っ暗。


新宿駅の地下街で解散。僕は1人丸の内線へと向かう。


今回のキャンプ、思いがけず、初めてのこと、ないしは自分にとってプラスになることばかりだった。
・富士山の魅力をようやく理解する
・久々の楽器演奏
ウィンクキラーの才能
・観光地としての河口湖
岩盤浴


そんなわけで、行ってよかったよ。