感門之盟(その3)

第4部はASIMO編集会議の成果発表。
ホンダと編集工学研究所が共同で行ったもので、
ASIMOをこれからどうやって活用していくか、アイデアを募るというもの。確か。
守を卒門した人に参加資格があって、総勢150人が加わったとのこと。
ちゃんと師範代的ロールの人もいたようだ。
集まったアイデアは選考会が開かれ、今月末に授賞式が行われる。
それに先立って結果発表がなされた。編集学校側の賞とホンダ側の賞と。
ホンダの方がゲストとして呼ばれて、スピーチもあった。


その次は編集学校がこれから先立ち上げようとしている企画ってことで
丸善と立ち上げる「松丸本舗」の紹介。
丸の内オアゾ丸善に松岡校長が仕立てた本棚が作られるらしい。
その後の校長の講演でニューヨーク5番街のユニークな本屋「The Wall」のことが言及された。
ここで売られている本は毎日毎日、オーナーが入れ替えるのだという。
ポール・オースターだとかウディ・アレンだとか。
著名人も自分の本は並んでいるかとこっそり見に来る。
それと同じこと。
つまり、本屋は大量に在庫を抱えてそれを売っていればいいだけのではなく、
何を選択して並べるか、そこにどういう意味を、関係性を見出すべきか、
ということに自覚的であってもいいんじゃないか、というか自覚的であるべきだ、
そんな試み。
ここでもまた、丸善の方が呼ばれて、スピーチ。


そして最後に、松岡正剛の講演。
エンヤの「Book of Days」と共に登場。
寺田寅彦の「割れ目の科学」から始まって、
媒質(メディア)から媒質へとエネルギーを投げかける、鋭い何かが割れ目を作る、
それが意味、編集というものじゃないか?
そしてそれを実現するメディアが本というものじゃないか?
少数が多数を動かす仕組みとしての、書物。その復権
そういう話だったように思う。
読む、書く、語るの脳内でのモデルは実は近似的なものであって、
作者は書くと同時に読んでいるものなのである。
しかしこのことはまだ特に表立って探求されていない。
ってとこが印象的だった。


最後、三本締め。
唱和する人ってことで、
ホンダでデザインを担当して、今は美大の先生だというおじいさんが登場する。
ASIMO編集会議にちなんだゲストなのかな、と思いきや、
この方、編集学校の初代の教室の番号1番の生徒なのだという。
ASIMO開発時のエピソード、中国の李鵬首相がASIMOを見に来て、などなど披露する。
ホンダで働いているかつての師範代と、そのときの師範も一緒にステージに上がって、一言。


最後の最後、全員で写真撮影。
終了後、ロビーに出て教室で記念撮影。


その後、21時よりアフター感門之盟ってことで大宴会。
大きな居酒屋で部屋をいくつか貸しきって。
これが大部屋に1つ、じゃなくて部屋があちこちに分かれていて、
どこの部屋に入ればいいものやら大混乱、
幹事役の師範や師範代が駈けずり回っていた。


教室ごとに固まって座って、破の話などしていたところにふらっと松岡校長が現れる。
取り囲んでサインしてもらったり記念写真を撮ったり。
僕らも教室で記念写真を撮った。
教室の方が、校長に渡したかったと持ってきた本を贈る。


23時でいったん閉めて、大勢帰って、筋金入りの人たちが残って延々飲み続けた。
次の日休むことにしていた僕は終電を逃し、結局店を変えて始発の時間まで。
途中僕は寝てしまい、ほぼ記憶なし。
いやーいったい何を話していたのだろう。変なこと口走ってなきゃいいけど。
あと、酔って店を出て、道端でゲロ。恥ずかしいったらありゃしない。
離の師範?のおじいさんにつかまって延々議論なのか説教なのかされてたんだけど、
その内容も全然覚えていない。


北千住から山手線で東京、中央線に乗って新宿へ、
なぜかそこで下りて丸の内線で荻窪へ。
眠ってて、駅で目が覚めて下りて、なんとか無事、フラフラになりながらも戻ってくる。
泥のように眠って、起きたら14時過ぎ。
がっつりと、二日酔い。