千鳥ヶ淵、再び

6日の月曜のことのこと。
お客さんが突然、「そうだ、今日花見しよう」と言いだし、
この日もまた靖国神社千鳥ヶ淵へ。
昼、みんなで下見に出かける。
最高気温20度だったか。とても温かい日だった。
武道館の前に差し掛かると大勢のスーツ姿。
明治大学の入学式が行われたようだ。
東洋大学のプラカードを持った人も交差点に立っていて、
午後は東洋大学の入学式だったのかもしれない。


靖国神社の中へ。今日もまた屋台がにぎわっている。
近くのサラリーマンが昼メシがてら桜を見に来てるのだろう。
そんな感じの人たちが多かった。
今のうちに夜の場所取りをしようとビニールシートに
会社名を書いた紙、ガムテープを持ってきていた。
屋台の前の地面は至る所既にビニールシートが広がっていて、○○商店と貼り紙が。
屋台にはお好み焼きやたこ焼きなど単品の普通の屋台と、
焼き鳥、焼きそば、おでんなど一通り取りそろえた大きな屋台とがあって、
最大級の屋台の中にはテントの下にテーブルとパイプ椅子を並べているところもあった。


これら大きな店が、自分とこの前の敷地を押さえているのだ。
空いているところを見つけてビニールシートを広げようとすると
その店のオヤジさんが出てきて、だったらうちでどう?と誘われる。
夜の予約もできますよってことでじゃあ是非と乗ってみる。
場所を提供するので食べ物はその店から、という仕組み。
1人3000円と決めると、煮込みやおしんこなど適当に見繕ってくれる。
予約が成立すると、店のオヤジさんはサービスで缶ビールを何本か持ってくる。
感じのいい人だった。
散り始めた桜がハラハラと舞い降りる中、昼からさっそく、缶ビール飲んで焼き鳥。
日本人でよかったと心の底から思う、瞬間。


オフィスに戻ってきて、裏の酒屋で500mlの缶ビールを2ケース調達する。
さっきの店が350mlの缶ビールが500円とお祭り価格。ありえないぐらい高い。
店のオヤジさんが飲み物はよそから持ち込んでもいいよと言ってくれたので、
そりゃそうしたほうがいいよねと。
あと、缶チューハイにペットボトルのコーラとウーロン茶。
夕方取りにくることにする。


「今日は全員仕事を早めに切り上げて花見に行くぞ」とお達しが出て、
夕方、上がれる人から集合して靖国神社へ。
缶ビールの箱が重たかったので、僕ら先発隊はタクシーに乗っていく。


予約した店に行くと、僕らのスペースが確保されてゴザが引かれていた。
輪になって座って、宴会開始。
焼き鳥、おでん、煮込みと運ばれてくる。
25人は来てたのに18人で予約していたから食べ物が少ない。
でも、少なくて物足りなく、食べ物が余らないぐらいがちょうどいい。


桜も見ずに飲んで、話す。これまた日本の典型的な宴会の姿。
パートナー企業の方で、青森出身の人がいるというので話を聞いてみたら全く同じ駅。
というか同じ町内。歩いて10分もかからないところか。
こんな近くの人と出会うなんて・・・
銀座「字」の方以来。


終わり頃、余興だったかなんだったかで、上司を何度か殴る。
「えーい」とへなちょこパンチ。
これ、余興だったはずで後日写真を見たらその場面があって、
僕はヘラヘラと笑っていた。


2次会で九段下の店に入って飲む。
この頃から記憶ほとんどなし。
丸ノ内線の終電、危うく寝過ごすところだった。