アートとしてのテトラポッド

ふとしたことから、「日本消波根固ブロック協会」なるものの存在を知る。
平たく言うならば、「日本テトラポッド協会」ってとこか。
なんでわざわざこんなふうに言い換えているのか?
テトラポッド」が登録商標だからなんですね。
正式名称は消波ブロックとか根固ブロックって言うらしい。


サイトもあるわけですが。
http://www.shouha.jp/products/200/201/


上記は製品紹介のページ。
いろんなメーカーがあるということにまず驚く。数えてみたら20社あった。
え?こんなにたくさんあって競合が起きないの??
それ以上にびっくりしたのが、製品の多さ。
分類の型も「立体型」「平型」「階段型」「直積型・函塊型」とあって、全部で100個以上。
これまでの人生でそんな熱心にテトラポッドについて考えたことがあったわけではないけど、
僕は2つか3つぐらいの会社があって、種類は多くて10個ぐらい?に思っていた。
というか、それぐらいに狭い世界だと思っていた。
そうじゃないんですね。
様々な形の、独創的な意匠の、テトラポッドたち。
これ、美術館に置かれていたら彫刻と間違うものもあるよね。


一覧のそれぞれの下に「>>使用例」ってリンクがあって、
クリックすると風景写真がポップアップする。
これがですね、いいんですよ。何気に。僕の心を捉えてしばらく離さなかった。
ちゃんと構図が決まってるのがほとんどで、
言われなかったら何も気付かず、静かな海辺の風景として眺めてしまうものも多い。
砂浜。波間に浮かぶテトラポッド幾何学的な模様を描いている。
その上を白い鳥が群れている。青空。接岸された船。
これって十分アートじゃない?インダストリアル・アート。
廃墟とか工場とか、世の中にはいろいろな写真集があるもんだけど
次はテトラポッドが来るかもしれない。
幾何学的な人工物の反復と「海辺」という組み合わせ。
波に洗われて枯れ果てたコンクリートも味わい深い。


なお、上記ページの一番下の「ハニーウォール」に注目。
これ、無茶苦茶でかいんですね。よく見たら人が映ってる。
いくつも並んでいる様はまるでSFチックな神殿のよう。
巨大建築物フェチも大満足ですね。


デイリーポータルZに「手のりポッド」と「テトぐるみ」の記事があった。
「手のりポッド」
http://portal.nifty.com/2009/01/30/b/
「テトぐるみがかわいい」
http://portal.nifty.com/2009/01/30/b/
関連する記事として、
http://blog.livedoor.jp/sohsai/archives/cat_50014050.html